たくやちゃんの性少年育成日記−2


△月□日・木曜日・晴れ
『ふふふ……綾乃ちゃん、自分から求めてくるようになっちゃった。ちょっと可愛がりすぎたかな?
 そのうち、明日香も交えて3P……ああぁん、もう早速試したいなぁ♪
 けど、その前に今日はちょっと違った刺激を与えてあげようっと……ほえ? この子、誰?』


「かわいいよ、二人とも。……ふふふ、こんな場所で触られて、感じちゃうなんて……」
 あたしが明君を電車で射精に導いたのはほんの十日前……いくらあたしが女だからといって、痴漢扱いされそうなあんな事をもう二度とするつもりはなかったのに、今日もまた、同じように地下鉄の車内でドアに体を押し付けさせ、相手の体に手を這わせてしまっていた。
 あの日の一件以来、あたしの中で何かが確実に変わりつつあった。女になってしまったことで遠慮がちだった明日香との関係も、今ではどうせ移動しだから味わえる楽しみを求めるまでになっていたし、友人関係でも多少の変化が起こっていた。
 その一つが彼女……あたしにとって妹のような存在の綾乃ちゃんとの関係だった。
「相原…先輩……ダメです、こんなところ…見られちゃいます……」
「じゃあ、何で綾乃ちゃんは下着を履いてないの? いやなら、あたしの言うことなんて無視して履いてくればよかったのに」
「あ…や……ダメ……エッチな音が……あっ…っ♪」
「綾乃ちゃんみたいな可愛い子がこんな格好してたら痴漢が来ちゃうわよ。―――こ〜んな風に」
 態度では嫌がっているように装っているけれど、綾乃ちゃんは本気であたしを拒もうとはしていない。右手の指をスカートの上から押し込んで股間を股下から責め立てると、自分から軽くお尻を突き出し、小さく言い訳の言葉を口にしながら、車内での淫らな行為をあたしへせがんで来るのだ。それがまた、なんとも可愛い♪
 綾乃ちゃんの処女を奪ったのは五日前の事だ。両親が温泉旅行に出かけてあたし一人しかいない家に泊まらせ、何度も体を重ねているうちにあたしの命令は何でも聞く可愛い女の子になってくれたのだ。
 そんな綾乃ちゃんを可愛がろうと今日は電車を使っているのだけれど、そこにもう一人ゲストが現れ、こともあろうに綾乃ちゃんを賭けてあたしに勝負を挑んできたのだ。その相手とは――
「涼乃ちゃん、わかる? 綾乃ちゃんがあたしを拒むどころか喜んでくれているって。――でも、今はわかんないかもね」
「あっ…あっ…そんなに…乳首をグリグリしないで……ひあああっ!」
「声を出したら周りの人に気付かれちゃうわよ。それとも……涼乃ちゃんは見られたいのかな? そしたらあたしだけじゃなくて、男の人にもいっぱい可愛がられるかも…だって、電車の中でこんなにしちゃってるスケベな女の子なんだもん」
「だ、だめ、いやぁ…私の負けでいいから、それは……」
 綾乃ちゃんと違って明るく活発な涼乃ちゃんが瞳に涙をたたえてあたしを振り返る。
 その性格が、今は完全に裏目に出ていた。あたしと綾乃ちゃんの「ちょっとだけ普通じゃない」関係に気づいて分かれさせようとやってきたのに、「降りる駅まで感じずに耐えられたら綾乃ちゃんと別れてあげる。その代わり…」と言うあたしの口車に乗せられ、発育のよい胸を締め付けていたブラをはずして電車に乗り込んだのだ。綾乃ちゃんを思う気持ちはいいんだけど……
「きゃふ、あぅうっ…! やだ…私、そんな……お姉ちゃんのために…頑張らなきゃ……あ…あんんんっ……!」
 あたしが触れているのはシャツの上からだけだ。左手で左の胸…決してそれ以外のところには触れていない。だけど強気な性格は追い詰められると、いつもの自分を取り繕うとすることで逆に本人の羞恥心を昂ぶらせてしまい、快感を否定することで体の火照りはますます大きくなっていく。じっと押し黙っていれば勝てたかもしれない勝負なのに、あたしが胸の膨らみをこね回すのにあわせて喘ぎ声を飲み込む姿は、涼乃ちゃんがあたしの指に屈し、感じてしまっていることを示していた。
「ふふふ……そうだ、もうすぐ電車が着くからその前に確かめよっか」
 暗いトンネルの壁だけが眼前を流れていく。けれど時間的にそろそろ到着だと察したあたしは、扉のガラスに両手を当てて、熱いと息を漏らしている綾乃ちゃんの耳元へ口を寄せた。
「綾乃ちゃん……涼乃ちゃんのアソコに触ってあげて」
「なっ!?……あんた、お姉ちゃんになんて――」
「……わかり、ました」
 一瞬戸惑いの表情を浮かべた綾乃ちゃんだけど、あたしが指を強く押し込むと悦びの表情を浮かべて手を下へと下ろしていく。
「お姉ちゃん!?」
「涼乃ちゃん…じっとしててね」
「ダメ、それだけはやめてぇ…! 私、私……」
「大丈夫……ほんの少しだけだから恐がらないで」
 周囲に築かれないよう首を振って拒む涼乃ちゃんだけど、綾乃ちゃんの指先が太股に触れると体を震わせ、おびえる子猫のように体を小さくすると息を止めて姉の指が自分の大事な場所に触れるのを耐え切ろうとする。でも……
―――クチュ
 短パンの裾から指先が入り込むと、電車の音とアナウンス、周囲の人の話し声とでうるさいはずの車内でもしっかりと、湿った音があたしの耳にも聴こえてしまった。
「あっ……わ、わた、わたし……うっ……」
「これで勝負はあたしの勝ちね」
「この…変態っ!」
「それはあたしに? それとも綾乃ちゃんに?」
「そんな事……決まってるじゃない!」
「うんうん、決まってるよね。当然、電車の中でアソコを濡らして、お姉ちゃんの指で感じちゃった涼乃ちゃんの事だよね」
「ち、違…っ!」
 本人も心のどこかで自覚していたのだろう、あたしがそう囁くと、敵意さえ見せていた瞳を扉の向こうへと逸らし、もう自分ではどうしようもなくなった体の疼きを飲み込もうとする。
「そんなに悲しまないで。……ほら、私も一緒だから」
 さすがに少しかわいそうだし、このまま甘く感じさせて慰めようかと淫らな方向で考えていると、綾乃ちゃんが不意に涼乃ちゃんの手を先に愛液がまとわりついた指で握り締めると、もう片方の手で捲り上げたスカートの中へと……
「あんっ…♪ 涼乃ちゃんの手が…気持ちいい……気持ちいいです、相原先輩……♪」
 感じ方自体はまだまだ恥ずかしそうで、電車内で他人の手を引き入れる痴女、と言う雰囲気はまったくない。それでも、あたしを満足させようと妹の手さえ自分の秘所へ導きいれ、後ろからあたしの指に、前からは涼乃ちゃんの指に責められて、体を延び反らせる姿はどこまでも淫らだった……
「せ、先輩、涼乃ちゃん、わ…わたしもう……んっ! あうっ、くぅ…!」
 弱気で貞淑な綾乃ちゃんに涼乃ちゃんは声も出せないでいた。……もしかすると、綾乃ちゃんがノーパンで電車に乗っていたことに驚いているのかもしれない。
 両手でしっかりと綾乃ちゃんのスカートの仲へもぐりこまされた涼乃ちゃんの手には、あたしが教えたオナニーのとおり、円を描くようにクリトリスが押し当てられていることだろう。
「お願いします……イかせて…イかせてください。このままに…しないで……」
「もう……綾乃ちゃんたら、スゴくかわいいんだから♪ じゃあ……イかせてあげてね、涼乃ちゃん」
「わたし…が?」
 あたしの言葉に複雑な表情を浮かべて悩む涼乃ちゃん。けれど、車内に液への到着を知らせるアナウンスが流れ出すと、ごくりと喉を動かして自分の意思で手を動かし始めた。
 途端に、綾乃ちゃんの体が悦びに打ち震え始めた。外での行為は今日が初めてだったけれど、人の目を意識しすぎて十分に指先を受け入れられていなかった綾乃ちゃんの理性のたがが外れかかると、もう抑えがきかなかった。床にはいくつも愛液の雫が落ち、下は涼乃ちゃんに任せて乳房に当てた両手には痛々しいぐらいに硬くなっている小さな乳首が触れる。
「涼乃ちゃん、このまま二人でイかせちゃうわよ」
「う、うん……」
 頷き、涼乃ちゃんはさらに深く手を押し入れる。
「ああっ、あああっ―――んっ、ん〜〜〜!!」
「さぁ……電車が駅に着くわよ。ほら、ほらぁ……早くイかないと誰かに見られちゃうんだから……」
 ブラをつけていない綾乃ちゃんの乳房の感触を存分に楽しんだあたしは、緊張のまなざしであたしと綾乃ちゃんを見つめる涼乃ちゃんに目配せし、上と下、タイミングを合わせて乳首とクリトリスを同時に摘みあげる。
「んんっ、ん―――ッ!! んふうぅぅぅ〜〜〜〜〜〜!!!」
 電車の外から明かりが差し込んでくる。綾乃ちゃんが達するのと同時に電車がホームに滑り込んだのだ。
「涼乃ちゃん、ドアが開いたらトイレまで走るからね」
 二度、三度と、綾乃ちゃんの小さな体が跳ね上がる。絶対に一人では走るどころか歩くことすらおぼつかない……そう確信したあたしは、綾乃ちゃんの体を抱きしめて―――




「もう…変態よ変態。あたしもお姉ちゃんもあんたも、み〜んなまとめて変態よ!」
(あはは……涼乃ちゃん本人まで入ってたら言い返せません)
 女子トイレに駆け込んで、クンニと指挿入で綾乃ちゃんを二度ほどイかせたあたしは、涼乃ちゃんに恨みがましい瞳ににらまれての「……お腹すいた」の言葉に逆らうことができず、三人でヤクドナルドの二階…まだ体の火照りが納まらない二人を人目に晒し続けるのも気が引けたので、奥の角席へとやってきていた。
 ちなみに全部あたしの奢りだ。―――が、ハンバーガーの数は綾乃ちゃんが一個、あたしが二個、涼乃ちゃん……五個って言うのは多すぎじゃない? しかもポテトにシェイクにアップルパイに季節限定デザートに……結構高くついたなぁ……
 とはいえ、言葉は結構キツいものがあるけれど、目の前でどんどん食べ物を消費していく涼乃ちゃんはそれほど怒っているわけではないらしい。
「ほんとにもう……あのお姉ちゃんがまさかあんな事してるなんて……はぁぁ……あたしの中のお姉ちゃん像が崩れていく〜〜…」
「涼乃ちゃん、ごめんね……」
「あっ…いや、別にお姉ちゃんに謝って欲しいわけじゃなくてさ。なんていうかその……ん〜………あんたが悪い!」
 なぜかビシッとあたしの鼻先に指が突きつけられる。――が、あたしの目はついつい、腕の動きにあわせてぷるんと震える涼乃ちゃんのおっぱいに引き寄せられてしまう。
「ちょっと、どこ見てんのよ!」
「いやぁ…つい。大きい上にブラしてないから揺れる揺れる」
(指摘を受けて慌てて隠してももう遅い。し〜っかり、弾む様を見せてもらいましたから。んふふ〜♪)
 発育に関しては完全に姉の綾乃ちゃんを上回っている涼乃ちゃん。あたしほどではないけれど、前に突き出した豊満なふくらみは薄いシャツ一枚に覆われているだけ。ほんのわずかな身じろぎにでさえいちいち揺れ動き、あたしの目を楽しませてくれる。それに、パーカーで隠していると思っているけど…
「それはさておき、もうあたしとの勝負は終わったんだし、どうしてブラをつけないの? 駅のトイレで待ってる間、時間は十分あったでしょ?」
「い、いいじゃない、そんな事。あたしの勝手でしょ、ふんだ」
「ふ〜ん…じゃあ、体に直接聞いてみよっかな」
 涼乃ちゃんの太股へそっと手を伸ばすと、くすぐる程度に指先を滑らせる。
「ひゃうううっ!!」
「声が大きいわよ。そんな声あげてたらばれちゃうって。……でもそんな格好をしてるぐらいだから、見られたいって心のどこかでは思ってるのかもね」
「違う……私はそんなつもりで…んっ、んんっ!」
 涼乃ちゃんにしてみれば、まだ自分の「女」を理解していなかっただけなのだろう。健康的な白い美脚に男を誘惑するのに十分すぎるほど成長した胸のふくらみや腰の肉付き……歳相応に顔つきは幼いけれど、もし涼乃ちゃんがこんな格好で夜道を歩いていれば「襲ってください」と言っている様なものだ。
「……っ!…っ…ふぁ……こ、んなところで…あ…うっ…やだ…本当に…んっ、い…いいっ……!」
 右側に抱きかかえながら、電車の中では触ってあげられなかった右胸を親指の腹を押し込むように揉みしだき、興奮で張り詰めた若い果実を弄ぶと短パンのチャックを下ろし、首筋に下を這わせながら指を下着の中へ差し入れる。
「んぅんんんっ!! やめ…お姉ちゃんが…んっ! 他の…人にも……ああっ! 指が…入っちゃ…んうぅ!!」
「ん〜…綾乃ちゃん、どうしよっか。こんなに感じてるのを放っておいたらかわいそうだし、だけど綾乃ちゃんの妹だもん。好きに、決めさせてあげる」
「あっ……私が、ですか?」
 可愛く喘ぐ涼乃ちゃんの首筋から顔を上げて綾乃ちゃんを振り向くと、妹の涼乃ちゃんを助けようとするわけでなく、あたしに嫉妬するわけでもなく、綾乃ちゃんはただ、顔を赤らめてじっとあたしたちがすることを見つめているだけだった。
「………………」
「どうしたいか言ってみて。綾乃ちゃんにも涼乃ちゃんにも、ひどい事をしないのは分かってるでしょ?」
 今日の電車での事だって、綾乃ちゃんが嫌がればしないつもりだった。本当はもっとスゴいことをして綾乃ちゃんとの逢瀬を楽しみたいんだけど、嫌がることを無理やりするのはあたしの性じゃない。口には出してくれないけど、綾乃ちゃんの中では少しずつ女の喜びが目覚め始めていて、今日の行為も綾乃ちゃんなら感じてくれると思ったからやっちゃったんだし。―――う〜ん、外道だ。
 だから、涼乃ちゃんへ手を出すのも綾乃ちゃんに決めさせたいと思った。このまま手を出し続けて、二人の仲を悪くするのはあたしとしても気分がいいものじゃない。できれば二人一緒に色々と……涼乃ちゃんって綾乃ちゃんと姉妹だとは思えないほどなかなかなバストサイズだし、まだ経験が少ない、もしかするとバージンのような純な反応を、どこの馬の骨とも分からない男に奪われるぐらいなら綾乃ちゃんと二人して「妹」にしちゃうと言う展開が理想的。両手に花であたし的にもうはうはだし。―――うわ、鬼畜だ。
「………私は……」
「やっぱりいや? じゃあ…しょうがないよね」
 自分のしている事が自分の欲望を満たすだけの行為だというのは重々承知している。だからこれ以上、「あたしの」かわいい綾乃ちゃんを悲しませないようにと涼乃ちゃんから体を離そうとする。すると――
「や、やだ、やめちゃ……」
 瞳を潤ませた涼乃ちゃんがあたしの胸へと頭を預けてきて、
「あ、あの!」
 何かを決意したように綾乃ちゃんが口を開いた。
「………あの…涼乃ちゃんも…初めてはこういうところじゃなくて、普通の場所でして上げてください。涼乃ちゃんが…私と一緒でもいいって言うなら……」
「私も…お姉ちゃんと一緒なら……」
 あたしの思ったとおり、この二人、スゴく仲がいい……一緒に堕ちてしまうほどに。
「じゃあ、食べ終わったらあたしの家にいこうね。色々道具や薬も揃ってるし」
「く、薬!?」
「言っとくけど、危ない薬じゃないからね。―――でも、そんなものよりずっと癖になっちゃうかも……ね、綾乃ちゃん♪」
 そう言ってあたしが笑みを向けると、綾乃ちゃんは顔を真っ赤にして俯き、モジモジと太股を擦り合わせる。―――よっぽどお気に召していたようだ。あたしはちょっと抵抗感が歩けど、女の体でアレは…感じすぎて困っちゃうし。
 けど、物事と言うのは何もかもが上手く行く様にできてはいない。―――この時、それを痛感させられた。
「あれ、やっぱりヤリマン先生じゃん。こんなところでどうしたんだよ」
 奇遇……と言うよりもバッドタイミングだ。頭の中でどうやって涼乃ちゃんの始めてを破いちゃおうかと思考をめぐらせているところに、一人の男が現れた。―――男、と言うにはずいぶんと幼い。身長も綾乃ちゃんと同じぐらいと、まだ少年の域を脱していない顔立ちをしている。けれど、性格は涼乃ちゃんを抱きかかえているあたしや胸と股間を手で押さえる綾乃ちゃんを見つめる目元や、にくったらしい笑みを浮かべる口元には彼の性格が思いっきり現れていた。
「えっ……翔君、どうしたの、こんなところで?」
 ―――数年前のことだ。あたしが家庭教師で受け持った男の子、それがこの翔君だ。けれど勉強そっちのけであたしにゲームやクイズで挑んでくると、胸を触るわアソコをみたがるわ、果てには手錠まで持ち出してくるような問題児。しかも最近では、明君の家で……あの時はあたしの方が弄んじゃったっけ。
 それにしても……嫌なときにあっちゃうなぁ……
「こんなところで何してるんだよ。もしかしてレズビアンってやつ?」
「そんなの、翔君には関係ないでしょ。こういうときは気を利かせてどっかに行くもんよ」
「俺、子供だからそういうのわかんないな〜〜。それより、明の家にはいつ来るんだよ。また授業してくれるんだろ?」
(はぁ……やっぱり味を占めてるなぁ……)
 諸君の言う授業と言うのはもちろん男と女の「保健体育」だ。普通の男性相手には抵抗感を覚えるあたしでも、可愛い男の子限定でなら胸がときめいてしまうのだったりする。それでますは明君を、そして翔君へと、いけない授業をしちゃって……
 でも最後の一線だけは越えていない。いろいろとあるのよ、いろいろと。―――でも多感なお年頃がお口や手だけでいつまでも我慢できるはずもない。明君の授業に翔君も来るというのは……その気なんだろう。
(でも、今は綾乃ちゃんや涼乃ちゃんを可愛がってあげたいんだけど………ん、待てよ?)
 まだしばらくは父さんも母さんも帰ってこない。――このチャンス、最大限活用するいい機会かも………よし。
「いいわよ。それじゃあ明後日、昼ごろに二人してあたしの家に来てくれる? それと泊まる用意も忘れずに…ね♪」
「えっ……マ、マジ?」
「先輩!?」
 綾乃ちゃんが慌てた声を上げるけれど、それ以上の言葉をウインク一つでとりあえず置いておかせる。そして、ちょっぴり誘惑する雰囲気で翔君に流し目を送ると、おもむろに涼乃ちゃんの胸に指を食い込ませ、首筋に唇を滑らせた。
「ああぁん! やぁ、だめだって……んっ…ふ…ああァァァ!!」
「いい? 家に来るのは二人だけよ。他の人に行ったり、大勢で押しかけてきたら何もしてあげないから……分かった?」
 涼乃ちゃんの喘ぎに驚いた翔君はあたしの声にコクコクと頷いた。
「じゃあ明後日。さ、もういいでしょ。そろそろ気を利かせてよね。今は手が塞がってるんだから」
 明後日……その言葉を何度か頷いた翔君は、唾をごくりと飲み鳴らすと、表情を強張らせてあたしたちの前から立ち去った。
「先輩……さっきのはどういうことですか? 私と涼乃は……」
「ふふふ……綾乃ちゃん、男の子…ううん、男の子の「体」に興味ない?」
 珍しく、あたしを非難するような雰囲気を感じさせる綾乃ちゃんへ言葉を返すと、その表情も一変した。―――思ったとおり、綾乃ちゃんも年頃の女の子だし、少しは興味があるようだ。
「だからさ、二人に教えてあげようと思ったの。―――弄びやすそうでしょ、あの子なら」
 そう口にし、手へと力を込める。―――右手に伝わる乳房の痙攣。左手に伝わる短パンの湿り気。二つの感触に背筋を震わせ興奮を覚えたあたしは、涼乃ちゃんのアゴを掴んで小さな唇に自分の唇を押し当てた。


(続くかな?)


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