第8話 白魔法使い ミサキ  遠山美咲


身長159センチ、B85 W54 H86 高校2年生17歳である。 私は、白い絹のビキニに白のローブ、そして白のオーバーニーを身に付け、この大会に参加していた。 武器は「聖なる杖」で、攻撃はできないが、敵を寄せ付けない効果があったため、ここまで危険を 冒さずにたどり着くことができた。 城内に入り、3つの扉のある1階にたどり着いた。 私は、同じ武器のマークである「杖のマーク」の部屋へと入った。 入った瞬間、まばゆい光で覆われ、思わず目を閉じた。 目の前には、幅20センチほどの平均台があり、少しずつ上り坂になっていた。 「さあ、選ばれし者よ、この賢者の道を渡り、2階へと進むが良い」 どこからか声が聞こえた。 この平均台は上り坂になっている為、このまま2階へと登れるようになっていたが、次第に急になっているのが 遠くから見ても分かった。 「よし、いくよ。絶対落ちないから!」 私は両手を広げ、少しずつ慎重に渡り始めた。 下は5mほどの高さになっており、グツグツと何か黒いものが煮えたぎっていた。 5mほど渡ったところで、私は恐ろしい光景を目にした。 なんと、5m下に、女の子が真っ黒になって浮かんでいたのであった。 それも一人ではなく、10人近くの女の子がピクリともせず、仰向けに浮かんでいたのであった。 そして、左右の壁には、女性の形のようなものが浮かび上がっていた。 私はこの光景に動揺しながらも、ローブを翻して少しずつ慎重に渡っていたのだった。 真ん中付近に来たところで、次第に坂になってきた。 「あっ、すべる・・・」 平均台には、特殊なローションが塗られており、これによって足が滑りやすくなっていた。 次第に急になっていく平均台。 幅はわずか20センチ。バランスを取る以上に、足がすべる事を気にしながら渡らなければならない。 あと5m、その時、私の後ろで大きな音が起こった。 「ドガアーーーーーン!!」 なんと、真ん中から後ろの平均台が、一斉に切り離され、後戻りができない状態となった。 それでも私は足を滑らせながら登っていく。 45度近くの坂となり、いつの間にか私は手を使って登り始めていた。 ここまでくるのに、5分以上かかってしまっている。 そう、時間がかかればかかるほど、不利な状態になってしまうのが、このゲームの特徴であった。 「ゴゴゴゴゴゴ・・・・」 うそ?平均台が急になっていく・・・ そして、平均台が回転し、傾いていく。 もはや立っていることができず、ついに平均台にしがみつく格好となった。 平均台は20センチの角材となっており、しがみつきにくい形であった。 その上、ローションが塗られており、かなり上りづらい。 「はあぁぁぅ・・・」 角材の角が、ちょうど私の恥部に当たっており、刺激が直接かかってくる。 何とか腕力で登ろうとするが、しがみついているのが精一杯である。 体は既にローションまみれになっており、テカテカに光っていた。 徐々に奪われていく体力、そしてローションが恥部に触れ、刺激が増し、頭の中はすでに真っ白になっていった。 ズル・・・ズル・・・・ 少しずつ黒い海へと体が向かっていく。 そのたびに、恥部が角材の角に当り、思わず声が出てしまう。 「ハアアァァァ・・ダ・・ダメ・・・」 そして、ついに私は最期の時を迎える。 平均台の末端まで来てしまい、足は既に宙に浮いている。 諦めたその時、私の体は平均台から離れ、ついに力尽きた・・・ 白いローブが宙に舞い、白い体が黒い海へと消えていった。 「いやああああぁぁぁぁぁぁ!!」 ザオボオオオオォォォン! 飛び散る黒い飛沫・・・ 真っ暗になる目の前、そして私は黒い海の中で両手両足を縛られる。 鎖によって吊り上げられ、そこで私の変わり果てた姿に愕然とした。 水着はとれてはいないものの、白い絹の水着は真っ黒に変わり果て、白い肌は墨汁によって冒された。 急に鎖は壁に向かって私を叩きつける!! ドーーーン!! 私は大の字で白い壁にぶち当たった。 魚拓ならぬ、女拓が見事に壁を飾り、そして私は再び墨汁の海へと叩き落された。 勢いで外れていく水着。 次第に私の体に媚薬入りの墨汁が染み込み始め、自然に足を開いていく。 私は、この黒い海に侵され、そして力尽き意識を失っていった。 ここにまた一人、希望の光が消えてしまった。 Result 城内1階 賢者の道を渡りきれず、壁画を残し黒の海へと消え去った。 GAMEOVER (続)


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