第19話
犬のようなポーズでの、オシッコ。
私はもう、何も考えられませんでした。
「さぁ。オシッコ。早くしなさいよ?」
「先に出た方が勝ちよ?」
「負けたら当然、分かってるんでしょうねぇ…」
その言葉に私たちは震え上がります。
「あ、床が汚れるとかは、心配しなくていいですよー」
すると二人の女子中生が、紙コップを持ってきました。
「ほら、ここでちゃんと受けますから! 遠慮なくしちゃってください!」
そして一人は私のあそこの下に。
もう一人は、彼の勃起したアレの先に当てました。
もう、迷っている時間はありません。
私はとにかく目をつぶり、意識を集中しました。
彼も同じように、気持ちを込めているようでした。
「ショ・ン・ベン! ショ・ン・ベン!」
周りからコールが響きます。
「ほら、大丈夫ですよー。ちゃんとその瞬間もカメラにおさめてありますから」
するともう一人の学生が、私たちの局部を接写し始めました。
「あ、あ………」
もう、耐え切れません。
私のあそこから、少しずつ尿がこぼれ落ちました。
「あーーーーー!」
「出たーーーー!」
周りから歓声が響き、あっというまに紙コップに曲線を描いて落ちていきます。
そしてそのままコップをいっぱいにしていきました。
「ほーらみんな、よく見てー!」
「犬のオシッコと同じように、綺麗に出るでしょう?」
「これは若いからよ。年齢いっちゃうと、ここまで勢いよくならないからね」
「へぇ〜!」
みんな大喜びで見ています。
彼も呆然とした顔で、私の方を見ています。
「見ないで…。見ないで…」
私はそう言いますが、彼は顔をそらすことができないようでした。
彼のアレは、それを見てさらにパンパンにふくれているように見えました。
ちょろろん。
私の尿は、最後の音を立て、止まります。
すると学生は言いました。
「ほーら、彼氏さん、どうしたんですかー?」
それと同時に、コップで彼の勃起したアレをゆらゆらと揺らします。
「うっ…」
彼も意識を集中しているようでしたが、やはり出にくいようでした。
「まぁねぇ…。こんな風に、男のおちんちんって、勃起すると、オシッコは出
にくくなっちゃうのよ」
「へー! 知らなかったー!」
「まぁ、そうじゃないと、セックスのときに中でオシッコされても困るでしょ
う?」
「たしかにー!」
「でも、どうしますー? こいつー?」
「うんうん。まぁ、水飲めば、オシッコ出るんじゃない?」
「え、水ですか…?」
「うん。そこにあるでしょ?」
そして彼女は、紙コップを示しました。
「ヤ………やめてえ!!!」
私はすぐに叫びます。
しかし中学生の目つきに、思わず言葉を飲み込みました。
「さ、どうぞ?」
彼女はそのコップを、彼の顔に近づけます。
彼はおそるおそる口を近づけますが、そのにおいを嗅いだ瞬間、顔を背けまし
た。
「うわー! ひっどーい! 彼女のオシッコ、くさいってさー!」
「最悪ー!」
私は、ただ言葉を失います。
「いいから飲んでくださいよー?」
中学生のその言葉。
彼はためらいながらも、口を開けます。
それを左右からおさえられ、そこに一人がコップの尿を流し込みました。
彼の口に、そのまま尿がたまっていきます。
しかし彼はどうしても飲み込むことはできないようでした。
「なにこいつー! ムカつきません?」
リナの言葉に、ヤクザの女性は言います。
「じゃ、ガムテープ持ってきて」
「え?」
そして彼女はガムテープで、彼の口をふさぎました。
「これでもう、出せないよね」
「ムムムーー! ムーー!」
彼は苦しさからか、懇願するような声を出しました。
「飲みなさい? 飲んだらはずしてもいいよ?」
しかし彼は、どうしても飲み込むことはできないようでした。
私は正視に耐えず、目をそらそうとしました。
しかし、その瞬間です。
「そうね。リナちゃん?」
女性は言います。
「はーい」
「蹴っても、いいよ」
「いいんですか?」
「もちろんよ。性教育の教材だもん。断るわけないじゃん。それにそうしたら、
勢いづいて、飲めるかもしれないし」
その言葉に彼はふるえます。
「よしっ! いきますよ!」
すると生徒は、彼のお尻に手を掛け、腰に腰を寄せると、片方のひざで袋の部
分をちょんちょんと揺らしました。
その瞬間、彼の顔が青ざめます。
彼は足を上げたままですので、防御のしようがありません。
まさに無防備に、彼の急所すべてがさらされています。
「いっきますよ?」
「あ、待って。ガムテープはしてるけど、一応うるさいから、もっと強く口抑
えたら?」
「そうですねー」
すると女性は彼の口に後ろから手を当てました。
「………」
すると生徒はにこやかに微笑むと、言いました。
「大丈夫。すぐに済みますよ。ちょっとガマンしてくださいね?」
彼は哀願するかのように、生徒の顔を見ました。
「あはははは! マッパで中学生に蹴らないでって哀願する、大人がいるよー!
みんなー! 写真撮っておかないと! この表情!」
「はーい!」
さらにシャッターの音が響きます。
すると生徒は言いました。
「あーあ。しかたないなぁ。みんなが撮り終わるまで、蹴るのは待って…」
ぼぐっ。
鈍い音と共に、彼のあそこに、彼女の膝がめり込みました。
それこそムエタイの蹴りのように、彼の犬のようなスタイルの、局部にひざが
めり込みました。
「んぐーーーーーー!」
彼のくぐもった声が響きます。
彼は目から涙、口からヨダレを出していました。
「あはははは!」
全員から爆笑が起こります。
するとひとりが携帯カメラを持って、解説をしながら彼の顔を映しました。
「はいっ! 犬が蹴られた瞬間です! 情けないですねー!」
「あはははは〜! さすが新聞部! ノリがいい!」
そう言われた女性は、にこやかにカメラのシャッターを切りました。
彼は蹴られたショックで、私のオシッコを、飲み込んでしまったようです。
「そうそう。最初からそうすればいいんですよー!」
女子生徒たちは、ニヤニヤしながら、それを見つめます。
「さ、オシッコしてください!」
彼は苦しそうな顔をしながら、再びアソコに気持ちを集中しているようでした。
ぼぐっ。
その瞬間、再び膝がめり込みます。
「あぎゃっ!」
「あはははは! あぎゃっ、だって!」
「今ジャンプくわわってなかったー?」
「うん! 私、格闘技習ってるからー!」
「すっごーい!」
女性は、笑いながら言います。
「彼がオシッコ出すまで、蹴り続けて、いいからね?」
「はーい!」
彼はあわてて、再び意識を集中します。
しかしそれと同時に、またも足を上げたままの無防備な股間に、蹴りがめり込
みました。
「ぎゃんっ!」
今度は膝ではなく、足先でした。
「うっわー! タマがプルンって感触したー!」
「………わー! なんかもんのすっごく、腫れてない?」
「あっ! 本当だー!」
見ると、彼の下は、見るも無惨に、真っ赤にふくれあがっていました。
そのときです。
彼のあそこから、じょろっと尿が出てきました。
彼は硬直し、白目を剥いたまま失禁してしまったのです。
<つづく>
第20話へ