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(翔君、だめ、それ以上されたら…んっ…や、あ……揉み方…スゴくいやらしい…んっ…クゥ……!)
 背中で両手首に手錠をかけられ、猿轡まで噛ませられたあたしは、冷たい翔君の指先に乳房をこね回され、はしたなくも体を震わせていた。
 目の前のドアの隙間から明日香がサンタの老人に突き上げられている。
 ソファーに座る老サンタの腰へ明日香が腰を揺すりながら座り込むたびに長い髪が舞い上がる。翔君のお父さんに負けないほどの巨根だというのに、明日香の愛液にまみれてドロドロに蕩けたアソコは抵抗するどころか自ら迎え入れるようにヒクつきながら肉茎を飲み込み、さらに大量の分泌液をソファーの床に滴り落ちるほど溢れさせ、少しずつ深い場所にまで迎え入れる。
 アゴを大きく仰け反らせ、乳房を揺さぶる。あたしが覗いている事にも気付かずに恋人であるはずの明日香は肉棒に取り付かれたように腰をいやらしくくねらせ、真下から秘所を貫かれて何度も息を詰まらせている。
(そんなに気持ちよさそうにされたら……あたしはどうすればいいのよ……)
 サンタの首に腕を回し、両足をソファーの背もたれに引っ掛けて限界にまで体を仰け反らせた明日香の体は緊縮を繰り返している。ストロークが小刻みに、そして明日香の膣奥を集中して抉る動きに変わる頃には明日香のヴァギナはその狭さでは受け入れることさえ困難なはずの大きさのものを根元まで咥え込み、結合部を粘り気のある潤滑液で濡れ光らせ、白い湯気を立てていた。
「おお、あの爺さん、スゴいな。父さんに負けないぐらいあの姉ちゃんを悶えさせてるじゃん」
「ふぅん、ふうぅん!!」
 明日香の悶える声を聞くたびに打ちのめされるような気分のあたしの体へ、翔君の手が這い回る。
 正直に言えば、今すぐこの場を逃げ出したかった。明日香を助けたいという気持ちは消え、代わりにあたしの心を占めているのは目の前の光景を信じたくないという否定の気持ちと、……その気持ちさえ溶かしてしまいそうな鼓動の昂ぶりだった。
「しってる? 不法侵入は犯罪なんだぜ。当然他所様の家を覗くのもね。だから……かわりにタップリと楽しませてよね」
「……………」
 もう…抵抗するつもりも無い。いや、抵抗しようとしても諦めの意思が強くなった体は小さな手指を払いのけるだけの気力が無く、プーケの合わせ目から進入してきた翔君の手にノーズリー部のサンタ服の上から乳房も鷲掴みにされても拒む事が出来なかった。
「んッ!!」
「先生のおっぱい、前に触らせてくれたときより大きくなってない? 先っぽだってこんなにコリコリしてるよ」
(そんな……まだ触られてちょっとしか揉まれてないのに……)
 左右の膨らみをこね回され、あたしは鼻を鳴らして悶えてしまう。うなじに翔君の興奮したと息を感じながら小さく身を揺すり、お尻に当たっているモノを軽く刺激する。
 興奮……してる。少し混乱した頭でも、自分の体が発情しているのがわかる。明日香が犯されている間に、あたしはどうしてこんなに体を昂ぶらせてしまったのか、いくら考えても答えは出ない。確かなのは、自分よりも年下の少年の手にプーケを押し上げる豊満な膨らみをこね回され、服の上から固くなった尖りを刺激された事で、自覚していなかった興奮が一気に噴出してしまい、いつも以上に敏感になってしまっていると言うことだった。
「へへへ……今年のプレゼントは最高だよ。こんなに弄りがいがあるものをくれるなんて。ほら、俺もずいぶん上手になっただろ? あの姉ちゃんでたっぷり練習したんだぜ」
 ………明日香で練習したという事は、翔君も明日香とSEXしたと言うことだ。その事に軽い驚きはあるものの、不思議と動揺はしていない。
「うむぅぅぅん―――!!!」
 今は……何もかも忘れて、この快感に溺れていたい……誰でもいい、明日香の事を忘れさせてくれるなら……
「―――おや? 廊下が騒がしいと思ったら、もう一人サンタクロースがきてたんだね」
「ん………んんっ!?」
 ワンピースとストラップレスの赤いブラをズリ下ろされ、張り詰めた乳房を揉みたてられていると、不意に目の前の扉が開く。―――明かりをさえぎるように立っていたのは、翔君のお父さんだ。明日香の中をタップリとかき回し、その名残を亀頭先端の射精口からぶあさがっら玉袋にまで絡ませたままの濡れ光るペ○スをあたしの眼前に恥ずかしげも無く突き出し、自分の子供の手で悶えているあたしを面白そうに見下ろしている。
「ん…んんん……」
 開け放たれた扉。その向こうでは明日香がサンタのペ○スを膣いっぱいに頬張り、ズリュ、ズリュ、と粘膜とチ○ポが擦れあう卑猥な音を響かせていた。
(そんなの……見たくない!)
 唇を塞ぐ猿轡を噛み締め、視線をそらす。これ以上明日香の痴態を見せられると、あたしの中で何かが壊れてしまう……けれど、乳房ばかりを弄るのには飽きたのか、それともあたしに顔を上げろと言いたいのか、翔君の指がスカートの奥へと滑り込むと、タップリと愛液を吸っている下着をグリッと押えつける。
「くむぅんっ!」
 あたしの体が伸び上がり、自由になった片方の乳房がプルプルと弾む。布地越しに膨らんだクリトリスをこね回され、スリットをなぞられると、まるで視線の定位置がそこであるかのように視界には明日香の姿が飛び込んでくる。
「んんっ、んっ、んんん〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「あん、ああっ、ああああぁぁぁ♪ イふぅ、イッちゃ…くぅぅぅん!! 激し…スゴいぃぃぃ! サンタさん、突いて、イかせて、イかせて、イかせてぇぇぇ!!!」
 サンタさんの大きな手がぶら下がる明日香の体を軽々と持ち上げ、突き刺すように愛液まみれの肉棒を突き立てる。そして腰をくねらせ、射精口を明日香の子宮に擦り付けると、今度は連続して野太い巨根を明日香の膣内へと打ち付ける。まるでボーリングの機械の様に連続して抽送を繰り返すペ○スは、開ききっているとは言えかなりキツい明日香のヴァギナをタップリとかき回し、精液と本気汁の混ざった白濁液を泡状にして掻き出した。
「あッ、あッ、あッ、あッ、あッ、あッ、あッ、あッ、あッ―――――――」
 あまりの突き上げの激しさに、明日香は唇を開いたまま頭を仰け反らせ、それでもペ○スを迎え入れ続ける。失禁したように愛液を滴らせ、お尻の穴まで濡らし、扉が開いたのにも気づかず、絶頂を何度も何度も連続で迎え続けている。
「こ…これ…イイッ、イイィィィ!! イってる、おマ○コが…震えてるぅぅぅ!! スゴい、スゴい、わ、わたし、こんなスゴいの、あっ…くふぁ!!!」
(明日…香………)
「イってるの、わたしイってるのぉ!! 気持ちいい、気持ちいいよ、たくやぁ!!!」
 ―――あたしの…名前?
「たくや、いいよこれぇ! たくやのチ○チンより、ズンズンきてるぅ! たくやよりいいのぉ!! 私、私、おっきいチ○ポで、イき捲くってるぅぅぅ〜〜〜〜!!!」
 一瞬……名前を呼んでくれたことで感じられた一筋の光明は、続く明日香の言葉で完全に打ち砕かれた。
(や…やぁ……もうイヤぁ!! これ以上ここにいたくない。離して、あたしをどっかに行かせてぇ!!)
 熱を帯びた涙が頬を伝う。声も出せず、目も耳も塞げないあたしは体をまさぐられながら明日香が満たされていくのを見せられ続ける……いっそ、誰でもいいからあたしを陵辱してくれれば、何もかも忘れられるのに……
「翔、分かってるな? 今夜は明日香に全部の精液を注ぐ約束だから、そっちは程ほどにしておけよ」
「え〜〜……ま、しょうがないか。そう言う約束だもんね」
 不意に、翔君の体が離れる。胸も、股間も、昂ぶったまま突然放置され、唇を塞がれたままのあたしは、横を通り過ぎて室内に入っていく翔君とお父さんへすがる様な視線を向けた。
「先約が入っていなければ、君の体も堪能したいところなんだけどね。事、SEXにだけは嫉妬深いから、君の彼女は」
(そん…な………)
「そろそろあっちも終わりのようだね。よく見ておくんだ。自分の物だった女が他人に汚されるところをね」
 見たくない……はずなのに、促されたあたしは明日香へと視線を向けてしまう。
「んあぁ、いっ……はぁぁ……感じひゃうぅ…きもちいい、ひもちひいよぉ……!!!」
 あれは…本当に明日香なんだろうか……あたしには見せたことも無い淫靡な表情を浮かべて喜び悶える明日香は、もう声もかすれ、それでも嬉しそうな笑みを浮かべて老サンタに抱かれている。
「も、もう…耐えられん。すまん、このまま……おおおおおおおおっ!!」
 明日香のザーメンにまみれた尻をこね回し、突き上げていたサンタが咆哮を上げるとラストスパートとばかりに腰をソファーを軋ませるほど弾ませ、一突きごとに宙に舞う明日香を迎えるように刺し貫いた。
「あッ、ハッ、やっ、あッ、イっちゃう、おマ…○コ…震え……くあっ! はアッ! あはアァああァアぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
 サンタが苦悶の声を上げて、最後の一突きを叩きつける。すると明日香の全身に力が入り、緊張と弛緩を連続して繰り返しながら長い髪を跳ね上げる。
 肉棒から噴き出た精液は大量だった。遠めに見ても分かるほど脈打つ肉棒はおびただしい量のザーメンを明日香との結合部から溢れさせる。
「ハッ―――アッ! ハァ、ハァ、ハァ、な…なかに…せいえきが…いっぱい………はぁ……」
 突き上げが収まってもまだ体を緩やかに上下させた明日香は、口ひげで見ることの出来ない唇へ自分の唇を押し付ける。そして―――
「んっ……はうっ………!!」
 アクメの余韻を存分に味わってから、ズルリと、精液を全て吸い出されて柔らかくなったサンタの肉棒を膣内から引き抜いた。
 明日香の股間から、純白のミルクのような精液が溢れる。ソファーから降り、フローリングへ脚をつけると、その足元にポタポタと滴り落ちる。
「ふふっ……もしかしたあ、こっちのサンタさんの子供を産んじゃうかも。そう思わない、たくや?」
「―――!?」
(気付いて…た? あたしがいるって知ってて…それでもあんな風に……エッチな事を………)
 もう……何がなんだか分からない。
 明日香が目の前に歩いてくる。
 割れ目はまだ開いたままで、赤く腫れ上がった粘膜に真っ白いサンタの精液が纏わりついている。
「―――吸って」
 これは……現実なんだろうか? あたしの口を塞ぐ猿轡をはずした明日香は、自分の手で射精されたばかりの秘所を割り開き、立ったままあたしの顔へと突き出した。
 あたしが座っているのは廊下の床。
 明日香がいるのはリビングの床。
 まるで敷居が現実と夢の境界線のように見える。ただそれは……誰にとっての現実なのか……
「ほら、早くしないと誰かの精子が届いちゃうわよ。私が妊娠してもいいの? 私のアソコを舐めたくないの?」
「……………」
 乾いた唇を嘗め回し、脚と股間を開いたまま見下ろす明日香。その視線はあたしがいてもいなくても……まったく変わることが無かった。
「んっ………」
 舌を伸ばし、アゴを突き出して体を前へ傾けたあたしは、体液の滴る明日香の秘唇へと口付けした。
―――ジュル……チュ…ジュルルル……
(こんなにいっぱい射精されて……明日香…どうして……)
 子供が母乳を吸うように、あたしは明日香の膣から精液ミルクを吸い上げる。舌に絡み、喉に絡むこの味は、翔君のお父さんのだろうか、それともサンタのだろうか、それとも……だれか別の……
「ふふふ……おいしそうね、たくや。これが私からあなたへのクリスマスプレゼント。……ほら、もっと綺麗に舐めしゃぶって。これから朝までSEXするんだから、奥のほうまで吸い出さないと……んっ」
 明日香の恥丘に唇を吸い付かせ、音を立てて吸い上げても懇々と精液はあふれ出してくる。
「舌なんて使わなくてもいいわ。これからたくやよりもっと上手な人に抱かれるんだから。―――ふふふ、嬉しいでしょう? 私ね、たくやと同じことをしてるのよ」
 あたしが舐め上げるたびに、明日香の太股がプルプルと震える。愛液と精液でドロドロになった太股に顔を挟まれ、それでも舌を使って吸い上げると、あたしの口内には明日香の愛液までもが流れ込んでくる。
「たくやも男の人に抱かれてるんでしょう? だから私も抱かれるの。たくやみたいに抱かれるの。だって……気持ちいいんだもの……」
 そういい残すと、明日香はあたしから離れ、背中を向けて扉を閉める。
『さあ、続きを楽しみましょう』
 扉が…あたしと明日香をさえぎっている。
 もしかしたら、最初にこの扉を閉めたのはあたしなのかもしれないと、今となってはどうでもいい事を考えながら、あたしはその場でいつまでも涙を流し続けていた………





 それから、あたしは明日香とは何の関係も持たなくなった。
 声を掛けることも、指一本触れようとしない……もしかしたら恐かっただけかもしれないけれど、あたしも明日香も、お互いに接触する事を自然に拒んだ。
 その後しばらくして、明日香は外国へ留学し、あたしの前から完全に姿を消してしまう。あの時、本当に妊娠してしまっていたのかは気になっていたけれど、結局訊く機会はなかった。

 あたしはと言うと、あのクリスマスから男に戻る意欲をなくし、今も女の姿のままだった。
 麻美先輩や千里、そして弘二以外の周囲も男の戻る事を勧めてくれたけれど、明日香がいなくなったあたしには、どうでもいい事だった。


―――そして一年後。あの時と同じ、寒いイブの夜に……


「あ……サンタのおじいさん」
「エドワードじゃ。久しぶりじゃなぁ……まだ女のままなんじゃな」
「まあ…ね。男に戻ってもいまさらって言う感じだし。それで? サンタさんがあたしのところに来たってことは、またプレゼントをくれるって言うんじゃないんでしょうね」
「そうじゃな……プレゼントと言えばプレゼントじゃな」
 そう言って、赤い服を着た老人はあたしへ一枚のDVDを差し出した。
「彼女から……と言えば分かるかの」
「……………」
「ずっと気になっておっての。一日フライングして会いに行ったんじゃ。その時に、これを嬢ちゃんに、と」
「……………」
 あたしは無言のまま、それを受け取った。
「様子は相変わらず…と言ってよいのかな。ここへは戻らず、これからもあちらで暮らすとのことじゃ」
「………ありがとう。教えてくれて」
「――できれば、それは捨てたほうがいい。中身を見ずにの」
 それは罪を感じるサンタさんの忠告であり、優しさなのだろう。―――けれど、あたしは首を横に振った。
 明日香がああなったのは、きっとあたしのせいだ。なら……今の明日香を、あたしだけは受け止めなくちゃいけない。
「そうか……では、これから幸いな運命が嬢ちゃんに訪れる事を祈っておるよ。………本当にの」



END3:満たされた明日香。虚ろなるたくや。



「―――あんたは私をなんだと思ってんのよ!!」
―――バキッ!
「へぶぅ!……あ、あたしが悪いんじゃないのに……悪いのはサンタの袋がぁぁぁ〜〜〜!!」
「い〜え、あんたが誰でも彼でも、老若男女やりまくってなかったら、私だって浮気しようなんて思わなかったかもしれないじゃない。悪いのは全部たくや! たくやが悪いの!!」
「そ、そんなぁ……」
「それに袋が変えた運命って何か分かる? たくやが二度目の女になったときの事! 人が心配してたら準備室で……あ、思い出したら頭にきた。たくや、そこへなおりなさい!」
「しくしくしく……あたしは被害者なのにぃ……いいもん。こうなったらこのDVD、明日香の前で見てやる」
「………え?」
「うわぁ〜〜〜〜〜!! こ、これ、なにこれぇ!? 主演明日香!? 無修正!? しかも男優のアレはアレしてなんてアレですか!!
「えっ? え? えええええっ!?」
「うっわ、明日香ってばこの人数は、うわ、うわ、本当にそこまで! 過激すぎて口では説明できません!」
「きゃーきゃーきゃーーー!! 見ちゃダメ、たくや、今すぐとめてぇぇぇ!!!」
―――ぽかぽかぽかぽかぽか
「いたたたた! ま、まあ、あたしも別ルートでは気をつけるから。だから、ストップ、グーはやめてぇ!!」


<END>