たくやはいったい誰の嫁?。<大介編>-3


「ダメ……ぬ、抜いて…指……こんなこと…してる…場合じゃ……んっ、んむぅ、んウウウウウ――――――……ッ!」
 開けられてしまったチャックから滑り込んだ大介の指があたしのおマ○コを丹念に抉りぬく。涎の滴る唇を吸われながら、大量の粘膜にまみれた膣穴をかき回されたあたしは、狭いカマクラの中でくぐもった声をあげ、遭難している状況だと言うのに弄ばれれば感じてしまうふしだらな身体をビリビリと震わせてしまっていた。
「ああっ、ああああっ、んあああああああああァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 大介の手首がうねり、グチャグチャと恥ずかしい音を連続して鳴り響かせながら、プックリと膨らんだ膣天井を執拗に擦り上げてくる。溜まらず膣口を絞り上げると、激しく抜き差しされる大介の二本の指を喰い締め、気も狂わんばかりに泣き悶えながらショーツの内側にビュクッと絶頂汁を噴き出してしまった。
 ―――こんなこと…してる場合じゃないのに……あたしたち、ホントに遭難してるって言うのにィ!!!
 大介は現在の状況を本当に理解してるんだろうか……既に周囲には夜の帳が下り、それに加え、轟々と吹き荒れる風雪のために1メートル先すら見えず、進むに進めず引くに引けない有様だった。吹雪のせいか、それとも山奥にまで来たせいか、携帯電話も通じないので助けも呼べない。偶然見つけたカマクラに避難することこそ出来たものの、このカマクラを作った人の住む家も闇と雪とで視界を阻まれて捜せもしない。
 とは言え……本来の予定ならとっくに目的地である大介のお祖母さんの住む家には暗くなる前にたどりつき、今ごろは嘘の話で見合い話を取りやめさせて、「わー、今夜は雪がスゴいね」とか言って明日の事を心配しながらものんびり過ごせていたはずなのだ。
 ―――それと言うのも、全部大介がどスケベなのが悪いのよ……!
 乗換駅でのトイレだけでは飽き足らず、時間が遅くなってあたしたち以外に誰もいない電車の中で事におよび、やっと最後の駅にまで辿り着いたかと思えば、バスの待ち時間の間にまた盛りはじめて犯されている間にバスには素通りされてしまった。
 しかも最悪なことに、それが今日の最終のバス。昨日も雪が降っていたのだろう、雪がそこかしこに積もった駅の近くには宿泊施設もない。「歩いて一時間ほどだから」と言う大介に従って重い荷物を背負いなおして山道を歩いていると、またまた大介のスケベの虫が騒ぎ出す。人も車も通らない道の真ん中で跪かされて口の中いっぱいにペ○スを頬張らされていると、遂には雪が降り始め、慌てて進んだものの今現在に至る……と言うわけだ。
 ―――大丈夫…な訳がないよね。
 カマクラの入り口が風下を向いているので吹雪こそ中には入ってこないものの、ジッとしていれば身も心も凍りつきそうな寒さと、雪の壁を今にも崩さんとしているかのような吹き荒れる嵐の音が、このままここで死んでしまうのではないかと言う不安を現実味を帯びたものに変えていく。
けど、
「たくやちゃん―――こんなときだけど、俺の話、聞いてくれるか?」
「な、なに…よ……あらたまってェ……」
 大介の指先にイかされ、いまだ子宮までブルブルと震えていた。大きく膨らんだクリトリスはあたしの意思とは無関係に痙攣を繰り返し、行く先々で大介を受け入れさせられてきた身体は耳元に囁きかけられる言葉にさえ期待を……悪友に弄ばれる状況での倒錯めいた悦びへの展開を期待してしまっていた。
「俺さ……宮野森でたくやちゃんと同じクラスだったじゃんか。その時から、ずっと言えずに思ってたことがあるんだ」
「え………」
 ―――まさか……だってあたしと大介は友達で、男同士で……でも、今は……受け入れて上げられる女の身体になってて……こ、このバカ大介、どうしてそんな…真剣な顔を近づけて…くるの…よぉ……
 明日の朝まで無事でいられるか分からないシチュエーションの後押しもあってのことなのか、大介の表情が間近に迫るほどにあたしの胸は高鳴っていく。
 ―――本当…なの? 本気であたしに、告白するつもりで……?
 もう吹雪の音さえもあたしの耳には届かない。
 大介の両手に肩を強く握られ、逃げ場のない視線はまっすぐに見つめあうことしか出来ず、あたしは高鳴る心臓を両手で押さえながら続く言葉を固唾を呑んで待ち―――


「俺は、死ぬならたくやちゃんの上で腹上死がいい!!!」


 ―――問答無用でカマクラから蹴り出した。
「ウギャアアアアアアアアアッ! さぶ、凍る、死ぬるぅぅぅぅぅ!!! な、なにすんだよ、ひょっとして俺を凍死させて保険金殺人か!?」
「だったら死んじゃえ! いま死ねすぐ死ね、大介なんか死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえェ!!!」
「イヤだァァァ!!! 死ぬならもう一発、いや十発、いや百発千発一万発やってからァァァ!!!」
「こ、こら、勝手にズボン脱がさないでよ! あんた今、あたしたち遭難してるって分かってこんなことやってんの!?」
「そうなんです!―――なんちって、フゲホォ!」
 とりあえず一発殴ったけれど……まだ腰がガクガクと震えて力の入らないあたしは、容易く大介のズボンを剥ぎ取られると、抱え上げられ、対面座位でそそり立つ肉棒の上へ腰を落とさせられてしまう。
「んああぁあああ……い、あ、はァあああッ! ダメ…そんなに深く突いちゃ……ん、んハァあああぁ〜〜〜!!!」
 電車の中で精力ドリンクばかり飲んでいた大介には、SEXでは全然勝てない。ジャケットを肌蹴て露わにされた乳房を吸いたてられ、野太いペ○スを思い切り激しく捻じ込まれると、身体を突き抜ける快感にあたしは涙しながら親友に抱かれる恍惚に身悶えしてしまう。
「たくやちゃん、今、スゲェいやらしい表情……俺に抱かれて嬉しいんだな!?」
「違…う……違うの……あたしは…あ…あたしはァ……!!!」
「素直になれって。俺だってさ、たくやちゃんがその気なら仮とかじゃなくてホントに恋人になって毎日こうやってさ♪」
 こないだまで童貞だったくせに調子に乗って!……だけどあたしの言葉は最期まで声にならない。大介の巨根にヴァギナを掻き分けられ、子宮を突き上げられると、大量の愛液が潮を噴く。涙も涎も凍りつきそうな寒さの中、全身が紅潮するほどに快感の火照りを帯びながら、狭いカマクラの中で大介の上で腰を振り……悦んでる。痛いぐらいにクリトリスを勃起させ、屈辱と快感が織り成す恍惚のんかで生唾を何度も喉の奥に流し込んでしまう。
「や…っぱり……ダメ……大介…なん…かァ………!!!」
「あーあー、もの欲しそうによだれたらしてなに言ってんだか。だったらウンって言うまで突いて突いて突き上げてやるからな!!!」
「あああ、あああッ!!! もう、やめ、動かさないで、いい、んィいいいいいいッ!!!」
 今日一日で二桁以上射精している巨根は、あたしのヴァギナの締め付けに激しく戦慄きながらも、まだまだ射精する様子は無い。一方で抱かれるほどに感度を増してしまうあたしの方は、緊縮する肉壁を押し広げられ、膣奥にまで肉棒を捻じ込まれるたびに悶絶してしまい、大介の首にしがみつきながらオンナの悦びに撃ち震えてしまっている。
 ―――堕ち…ちゃう……このままじゃ大介に…堕とされちゃうゥゥゥ……!!!
 ヒップに指が食い込み、あたしの身体はあたしの意思とは無関係に荒々しく上下に揺さぶられる。膣内から掻き出される愛液の量も、それに伴う官能の深さも、大介に子宮口まで貫かれるたびに大きくなり、もはや溜まらずオルガズムに達しても大介は依然として肉棒を容赦なく突き上げてくる。
「たくやちゃん、またイったな。AV女優より見事なイキっぷりだよなァ!」
「ああ、んアァ―――――――――!!! らめぇ、とまって、いやあああああああああああああっ!!!」
 アクメに震える膣壁を擦り上げられると、もうたまらない。イった直後に怒涛の勢いで深々とペ○スを埋め込まれれば、あたしのおマ○コが大介のチ○ポの形になって締まったかのように隙間なく喰い締めてしまう。
 そしてそのままゴリゴリと膣内をかき回されると、もうどんなに歯を食いしばっても抗えない。あたしの理性なんて容易く吹き飛び、身も心も凍えそうなほど寒いカマクラの中でまるでバケツをひっくり返したかのような愛液を垂れ流しながら、頭が雪の天井に届くほどに身体を揺さぶりたて、あたしたち二人きりなのをいい事にあられもないよがり声を上げてしまう。
「大…介ェ……あたし…いっしょに……大介と一緒に、一緒いィィィ……!」
「し、搾り取られそ……! イきっぱなしのたくやちゃんのおマ○コ、俺のチ○ポ離してくれないから困っちゃうぜ。そんなに中出しして欲しいの? ほらほら、言っちゃえよ。言ってすっきりしちゃいなって!」
「う…うん、イっちゃう、ああああっ、イク、イク、イクゥぅぅうううッ!!! 大介のチ○ポで、イくの、イかされて、イっちゃうのォォオオぉおおおおおおおおおッッッ!!!」
「ほら、たくやちゃんの大好きなザーメンだ、お、おおおっ! たくやちゃん、最高、搾り取られる、もう我慢が……!!!」
「あああァ! 出して、あたしのおマ○コに、大介の、いっぱい、いっぱい注ぎこんでぇぇえぇぇええエエェえぇぇぇぇぇ!!!」
 大介にしがみつく両手両脚に力を込めた瞬間、あたしの子宮の中が熱いもので満たされていく。
 ―――ああ…ぁ……♪
 もう何回目かも分からない幸せな瞬間……流されて、拒めなくて、だけど……それがとても甘美なモノに代わっていく倒錯の瞬間、あたしは大介の耳元に唇を寄せ、
「………キ……だ…ょ」
「ん? 今、なんか言った?」
「―――ううん、なんでもない……」
 ほんの一瞬だけ、大介が―――あたしの一番の悪友が誰よりも愛しい人に感じられたなんて、二度も三度も言えるはずもない。さっき唇からこぼれ出たのは一度きりのあたしの気の迷いで……ほんの一瞬の、本当の気持ちなのだから……
 ―――でも……このまま助けが来なかったらあたしたちは……
 アクメの波が幾分和らぐと、途端にあたしの耳には吹き荒れる吹雪の音や、火照った身体を急速に凍えさせる寒さに襲い掛かられる。これを忘れるには大介とSEXし続けなければいけないわけだけど……それも良いかなとさえ思い始めている自分がちょっぴり怖くもある。
「ん……っ! や、大介、動かないでよ……お、おなかの中、ザーメンで……あああァ……!」
 休むのもそこそこに、たっぷりと膣内射精されたヴァギナへ再び大介のペ○スが抽送されてくる。
「もういっそ春が来るまでここで二人でさかってようぜ。大丈夫だって。たくやちゃんが相手なら一ヶ月二ヶ月やりっぱなしだって全然OKだから♪」
「だ、大丈夫なはず…な……ないって……んんっ、あはァ……!!!」
「たくやちゃん、愛してるぜ」
「やだ…もう……へんなこと……い、いわないでよォ……」
 手足すら満足伸ばせないカマクラの中に、ザーメンまみれの蜜壷をかき回される卑猥な粘着音が鳴り響く。
 もう…このままでもいっか………諦めにも似た感情を抱きながら、あたしももう一人のメスとして大介に身体を密着させ、いつ凍え死ぬとも知れないその瞬間まで大介とまぐわい続けていようとヴァギナを締め付け始めると、
「―――あんたら、こんなところでなにやってんだ?」
 カマクラの入り口からいきなり光が差し込まれ、続いて見知らぬ男の人が頭を付きこんできた。
「チェックインしないからどこかで遭難したんじゃないかと心配してたら、宿の前で青姦……いや白姦かい?」
「いやー、すみませんね。俺の彼女、もう一秒だって我慢できないって言って、この中に引っ張り込むもんだから♪」
 ―――へ? 大介、この人と知り合い? てか、宿の前って何?
「それじゃたくやちゃん、一泊二日のしっぽりハメまくり温泉旅行、まだまだ夜は長ヘブハァ!!! つめ、雪に香ってウブゥ! こ、こきゅう、死ぬ、死ぬぅぅぅ!!!」
 ああ……なんとなく分かった。言わなくても分かった。つまり大介、あんたは、



「またあたしのこと騙したなぁぁぁぁぁ―――――――――――――!!?」


 −*−


 エッチしているところを思いっきり見られた恥ずかしさに耐えつつも宿に入ったあたしは、大介を廊下に正座させ、頭に氷水の入ったバケツを乗せて早速尋問を開始した。するとあっけなく口を割り、見合い話も全部でっち上げ、単にあたしと二人きりで温泉旅行にでかけ、エッチするのが目的であったことをぺらぺらと喋りだした。
 とりあえずそんな男はすぐさま吹雪の中に蹴り出し、あたしは凍えてしまった身体を温めるべく温泉に浸かり……ここに辿り着くまでに大介にされた数々の行為を思い出して顔を真っ赤にしてしまっていた。


 でも、大介もこの程度の事で根を上げるような奴じゃない。
 旅行を終えた後もしつこくあたしにまとわりついては事あるごとにエッチなことを繰り返し、明日香が留学先で新しい恋人が出来て帰ってこなくなったこともあり、やがてあたしと大介は自然と“恋人”と言ってもいいような関係に自然に辿り着いてしまっていた。
 そこに至るまでにあったのは、何も大きな出来事ばかりじゃない。ただ……しつこく思われようとも毎日のようにまとわりつき、少しずつ積み重ねてきた関係が、あたしと大介の間に新しい絆を作り上げていただけだ。
 友達から恋人へ……一度出来上がってしまった関係を壊してまで次の関係に進むには、大介のストーカーかバカかと言わんばかりの積極さが必要だったんだろうなって、あたしは後から思い返していた……


 とは言え、


 −*−


「たっくやちゅわあ〜〜〜ん! せっかくの温泉だ、俺が身体の隅々まで洗ってやるぜェェェ!!!」
「女湯に全裸で堂々と飛び込んで来るな、この変態がぁ!!!」
「あっはっは、おマ○コこんなにヌルヌルにしといて期待してなかったなんて言わせないぜ。そらァ!」
「くふうぅぅぅん!!! そんあ、いきなり…んはァああああああッ!!!」


 −*−


 できれば、こんなスケベな奴とは恋人になんてなりたくなかったけど、もう全部後の祭り……
 はぁ……なんであたし、こんな奴に惚れちゃったんだろ。つくづく人生ってわかんないもんだって思い知らされる……