59 - 「茂みの奥まで探さないで…」2


「たくやくん、この後は暇でしょ。ランチいかない?」
 集めたゴミを収集のトラックに積み終えれば清掃作業も完了だ。後は急いで家へ戻って……足早にその場を去ろうとしたところへ、さとみさんから声をかけられる。
 振り向けば、「おつかれ〜」と手を振ってくれているさとみさんだけではなく、あゆみさんと唯さんも揃っている。
 とはいえ、あたしにも用事がある。太股を擦り合わせながらバツの悪い笑みを浮かべ、
「え〜と……あたし、やらなくちゃいけないことがあって……ほら、学園に色々と研究のレポートも出さなきゃいけなくて」
「そんなの少しぐらい遅れても良いじゃない。年明けの婦人会の旅行のこととか打ち合わせしたいのに」
「唯さん、ごめん……この埋め合わせは、そのうちするから、ね?」
 顔の前で手を合わせて頭を下げると、みんなも諦めてくれたようで「また今度」と言いながら立ち去っていく。その後姿を、人が徐々にまばらになっていく公園の真ん中で腰を震わせながら見送ると、あたしは両手を股間にあてがい、身を揉むように身体をうねらせた。
「んぅうううぅぅぅ………!」
 ビクンビクンと腰が大きく跳ね、パンツの内側からドバッと愛液が迸る。
 ―――あ、あいつ……こんなところで、なに考えて……あ、くゥんんんんんッ!!!
 強烈な振動が子宮へ直撃し、周囲に人がいるのに頭の中がオルガズムで真っ白になる。
 涙目になって必死に口元を押さえるけれど、気を抜けば今すぐにでも喘ぎ声を上げてしまいそうだ。
 ―――きちゃう……このままじゃ、もっと、おっきぃの…き……クッ…クるゥゥゥ………!!!
 膣内を埋め尽くす野太いバイブが振動するほどに、理不尽な快感に犯されたヴァギナ全体がギュウンと強烈に収縮する。
 ―――……ダメェ! 早く、帰らなきゃ、こんなところじゃ……くアッ! ダメ、また、あたし、あたし……んァあああああああああああッ!!!
 真昼の屋外でこんなに絶頂を繰り返すなんて……油断すると一気に意識を持っていかれそうになるほどの羞恥と快感に声を押し殺して悶えながら、茂みの中での出来事を思い出して奥歯をキツく噛み締める。
 ―――あんなヤツに、ハメられるなんて……!
 

 −*−


「わかってんだろ、このことを言いふらされたくなかったら、黙って俺の言うことを聞けばいいんだよ」
 ある意味ではお決まりで、でも、自分に向けられると悔しさに歯軋りするしかない言葉。
 あゆみさんたちの姿が掲載された雑誌を三村に押さえられ、その本を開いて読んでいる姿を撮影されたあたしは、完全に詰まされていた。
 今まで掃除している姿を一度も見かけていなかったのに、最悪のタイミングで現れた三村。
 思わず茂みの奥へ向けて逃げ出し、身を隠したけれど、ゆっくりと追ってきた三村の「出てこないと三人の過去を言いふらす」という言葉には、従わざるを得なかった。
「最初からそうやって素直に言うこと聞いてればいいんだよ。へへっ……何度も夢に見てきたんだぜ、このデカ乳を思う存分こね回せる日をなァ……」
「……………!」
 公園の樹に身体を押し付けられると、セーター越しに三村の手が無遠慮にあたしの乳房をこね回してくる。
 元々神経質そうで近寄りがたかったけれど、そのイメージをさらにマイナス方向へ修正していると、長い時間冷やされて少し硬くなった膨らみに指先が食い込み、揉みしだかれていくほどに、相手が誰であろうと関係なしに感じてしまうあたしの身体は、徐々に快感の疼きを覚え始めてしまう。
「んっ……!」
「おいおい、声は抑えてろよ。広いっていっても、誰かに気づかれるかもしれないからな」
 硬くなり始めた乳首を摘みあげ、下品な笑みを浮かべた三村に唇まで奪われると、恥辱のあまり涙が零れ落ち、
「――――――ッ!?」
 顔をしかめながら屈辱の時間が早く過ぎる事だけを望んでいると、口移しに小さいものがあたしの口内へと押し込まれ、それをそのまま唾液と共にゴクンと飲み込んでしまう。
「な、なに、さっきの!?」
「媚薬だよ」
「っ――――――!?」
「随分と感度良いよな。デカ乳が、ますます膨らんできたじゃねえか。でも……ただ犯しただけじゃ俺の気が治まらねぇんだよ」
「んはぁ……ッ!」
 もうセーター越しにでも目立ってしまうほどに硬く尖った乳首を、指で挟まれ、ぐりぐりと圧搾される。突然の鋭い快感が全身を駆け巡り、たまらずアゴを突き出して声を漏らしてしまう。
 責め立てられ続けた乳首が徐々に痺れ、ますます硬く充血していく。こんなヤツを相手に感じてしまう悔しさと、知らない仲ではない由紀江さんへの罪悪感とを感じながらも、あたしは時折ビクン…ビクン…と身体を震わせ、細い喉首を反らせて熱を帯びた吐息を漏らしてしまっていた。
「なあ……このメロンみたいなオッパイを弄ぶのは後のお楽しみにしてやるからよ。ズボン脱げよ。犯してやるよ。もう俺のチ○ポなしじゃ生きていけない身体にしてやるよ……!」
「………好きにすれば、いいでしょ」
 ―――誰がこんなヤツのチ○ポなんかに……あたしには明くんていう素敵な恋人だっているんだから……
 そんな想いとは裏腹に、自分のただれた肉欲関係が脳裏に浮かんでしまい……唇を噛み締め、胸の痛みを無理やり飲み込んだ。
 でも、だから大丈夫……不意をつかれて媚薬を飲まされた不安を押さえ込むと、携帯電話のカメラのレンズを向けてくる三村の前で、スリムジーンズのチャックに手をかける。
「色っぽく頼むぜ。さもなきゃ、この画像を実名入りでネットに晒してやるからな。現役女教師の野外露出ってな」
「……………」
 レンズの冷たい輝きを前にしている成果、緊張が増して声が出せない。少しでも写らないようにと目を瞑って顔を背けると、ズボンを太股まで脱ぎ下ろし、白のショーツに包まれた恥丘を曝け出す。
「ハァ、ハァ、昼間っから公園でパンツ丸出しとか、お前、どんだけ変態なんだよ、ククク……!」
「あ…あんたがやれって言ったんじゃない……!」
「違うだろ? お前が俺に抱いて欲しくてたまらないんだろ? 間違えんなよ、さもないと……!」
 昂ぶってきたのか、言葉遣いが荒くなってきた……というよりも、まるで長年溜め込んできた恨みが噴き出してきているかのように、あたしへ敵意をむき出してきた。
「わかり、ました………言うことをききますから………だから………」
 ろくに接点の無い相手からの不気味な眼差しに背筋が震えてしまう。どうして……そう疑問を覚えながらも、あたしは次いでパンツに手をかけ、
「……………ッ!」
 股間が股布に擦れた途端に、ビリビリッと膣内に刺激が駆け巡り、腰の奥が大きく脈を打った。
 この反応はなに!?……思いがけない反応に思わず手を止めてしまうけれど、三村ににらまれ、恐る恐るショーツを下ろしていくと、冷たい風が股間に触れた瞬間、むき出しの下半身がビクッと大きく震え、それで火がついたかのように陰部がいきなり熱く熱く疼きだし始めた。
「んんんぅぅぅ………!」
 湿り気を帯びた淫唇が、まだ触れられてもいないのにプリプリに膨らんでいくのが分かる……分かりたくもないのに分かってしまう。
 ヴァギナの仲で膣壁が激しく蠢いて粘膜を擦り合わせるたびに、怒涛の勢いで愛液が溢れ出し、蜜壷の隅々までが熱くぬかるんでいく。
「ん、あぁぁッ……、あぁ……」
 ノドを震わせながら息を吐き出すと、一瞬ゆるんだ膣口から膣内に収まりきらなかった愛液がこぼれだした。
 冬の空気に触れて熱を奪われつつある太股に興奮の熱を含んだ雫が伝うムズムズする感触に、腰をゆすり、身をよじる。一度こぼれると愛液は止め処なく溢れ出しつづけ、一気に火の付いたヴァギナは緊縮運動を繰り返し、こらえがたいほどの切なさに襲われてしまう。
 ―――な、なんなよ……いくらなんでも、媚薬が、こんなにスゴいわけぇぇぇ!!!
 樹に背中を押し付けて喘いでいると、仰け反らせた首元に汗がにじみだしてきた。 服の下ではたわわな乳房全体が大きく脈打ち、セーターがはじけんばかりに膨張し、嫌な相手を前にしているのに自己主張を増し続けている。
 いくらなんでも、この感じ方は異常……過敏になりすぎた肌が服の内側と擦れるだけでも、まるで何百何千という羽虫が全身を這い回っているかのようなおぞましさに苛まれているのに、股間からはぶじゅ…ぶじゅ…と音を鳴らして愛液の溢れ出る。今にも狂いそうになる身体を押さえ込もうと両腕で抱きしめれば、下と左右から圧迫された乳房が三村を前にしてこれでもかと言わんばかりにボリュームを強調してしまう。
「こりゃマジデケえな。さっきよりパンパンに膨らんでるじゃねーかよ」
「んあァ………!」
 ズボンを半端にずり下ろした姿のままで悶えるあたしの乳房を、三村の手がおもむろに揉みしだく。
「この巨乳で本当に男だったのかよ。信じられねえな。いったいどれぐらいの野郎どもを無駄にでかいこの乳でたぶらかしてきたんだ? ああっ!?」
「やめっ、乱暴にしないでェ……あッ! あっ、あァ、いや…んんっ、だめ、だめ……んんんゥ……!」
 膨らみに食い込む指先を押し返す感触が、先ほどまでと明らかに違う。鼻息を荒くする三村に乳房を荒々しく揉みたてられていると、弾力を増したたわわな膨らみの中にタップリと溜め込まれたミルクが先端へ搾り上げられていくような錯覚に陥ってしまっていた。
「あ…あああ……」
 苦痛の中に混ざりこむ快感に、怯えるようにして身体がヒクヒクと震えてしまう。
 ―――こんなの……ぜんぜん気持ちよくなんか……!
 下唇を噛み締め、懸命に声を押し殺すけれど、時間が経つほどに媚薬の効果が強く現れだし、露出した肌が熱を帯びて湿り気を増す。まるで自分から手の平に吸い付てくるような肌触りに気を良くしたのか、三村はさらに手に力をこめ、乳房を揉みしだいてくる。
「へへへ、お偉い先生様が随分とスケベな顔を見せてくれるじゃねえか」
「お…犯すなら、さっさとしたらどうなのよ……こんなとこ、見られたら……あ、あんただって、困るでしょ……そしたら、由紀江さんだって……」
 夫が女性を脅迫し、強姦する。それは不倫などと呼べるものではなく、れっきとした犯罪だ。
 事が明るみになって、自分の家族を悲しませる前に思いとどまってくれれば……そんなわずかな希望にすがって説得を試みると、あたしに向けられたのは唇の端をより高く吊り上げた狂気の笑みだった。
「由紀江が? どうだって? ひゃははは、知ったことかよ。俺はなァ、テメーを犯して犯して犯して犯して犯して犯して犯して犯して犯してやれりゃあ、それでいいんだよォ!!!」
「ヒッ………!?」
 ―――こいつ、頭がおかしいんじゃないの!?
 あまりに異常な言動に、あたしが怯えれば怯えるほどに、陰部の奥の蠢きを押さえられない。不躾な三村の指先が股間に伸ばされると、沸騰して噴きこぼれているかのように熱い愛液は留まるところを知らず溢れ出してくる。
「―――んんんん〜〜〜〜〜〜……!!!」
 ぐしょ濡れのショーツ越しに陰唇を割り開かれ、グリグリと膣口を押し込まれると、それだけで鋭すぎる快感美が全身を突き抜け、包皮が向けきるほどに充血したクリトリスをこねられると、
「そこは!? ダメ、ダメ、ああっ! あぐゥ! うああああああッ、クリは、クリトリスは、ダメェェェエエエェェェ……!!!」
 キツく閉じた瞳の端から大粒の涙が零れ落ちる。
 どんなに歯を食いしばっても、おマ○コの痙攣がこらえきれない。ビクビクとヴァギナ全体が打ち震え、きゅっとお尻を緊縮させながら……あたしは強姦魔の指先で初めての絶頂を味合わされてしまっていた。
「い…ヤ、あぁぁぁ………!!!」
 身体の奥から灼熱感が奔流になって迸る。乱暴な愛撫と媚薬によってもたらされた強制的な絶頂なのに、敏感な突起を弄ばれながら火照りきった身体を何度も弾ませても、樹に押し付けられたまま続けざまに絶頂へと押し上げられていく。
 ―――そんなにクリばっかいじられたら! イく! イくゥ! こんなヤツに、イかされちゃうゥううううううう!!!
 もう内股は迸らせた半透明の飛沫でぐっしょり濡れていた。頭の中が真っ白になり、唇の中へニュルッとタバコ臭い舌先が押し込まれても抵抗さえ出来ない。呼吸も許されないほどの粘着的な口内陵辱と連続アクメから開放されると、ズルズルとその場に崩れ落ち、まだ震えのおさまらない身体を地面へ倒れこませてしまう。
「へへ……ッ! はっ、ハァ……犯してやる……泣いて許しを請うぐらい……滅茶苦茶に……ハァ、ハァ……!!!」
「ィ……ゃ………」
 ジーンズとショーツを剥ぎ取られ、左足を持ち上げられる。何とか手を伸ばして股間を隠そうとしたけれど、その手も乱暴に払いのけられ、代わりにいきり立った肉棒をあてがわれた。
「ああァ……んあああああっ……くゥ…いやぁああああぁぁぁ………!」
 無理やり快楽の火を点けられた身体は、陰唇に亀頭を押し付けられ、なぞり上げられるだけで新たな蜜を吐き出した。どんなに拒否しても、少しずつ、ゆっくりと押し込まれてくる肉棒にヴァギナを押し開かれると下腹部をギュンとキツく緊縮させ、二枚の花弁をヒクヒク戦慄かせてしまう。
「おおォ、スッゲェおマ○コの締まりしてるなぁ……すぐに、この淫乱マ○コをオレのチ○ポなしじゃいられなくしてやるぜ……!」
「いや、やああァ……やめ…て……いやあァ………!」
「はぁぁぁぁ……先っぽ入れただけで、出ちまいそうだ。たまんねーな、こりゃ極上のオナホールだぜ、へへへ……!」
 三村があたしへ覆いかぶさり、グッと腰へ力をこめる。そして膣口を亀頭が潜り抜けると、


 ―――ピンポンパンポ〜ン


 清掃の終了を告げるチャイムが鳴り、その後に広場にゴミを持って集合する胸の放送が続く。
「チッ。これからだって時のよォ!」
「どうすんのよ……あたしが、戻らなかったら……唯さんたち……探しにくるわよ……」
 このまま膣奥深くにチ○ポを捻じ込まれてたら、為す術もなくイかされてた。だけど三村が動きを止めたのをチャンスとばかりに、まだ静まらない身体を押さえつけて声を絞り出す。
 たとえ三村が唯さんたちの弱みを握っていたとしても、一人ずつならともかく、二人三人同時に脅せはしない。それに強気な唯さんやしっかり者のさとみさんは、弱みをチラつかされても抵抗する可能性がある。
 それに強姦の現場を他の人に見られていいはずがない。今は公園の林の奥にいても、さらに奥に人がいないとも限らないし、中央広場へ戻る人が近くを通りがかってあたしたちを見つけないとも限らない。
「諦め…なさいよ………こんなこと……」
 とにかくこの場を切り抜けさえすれば、やり返すチャンスもある。一縷の望みに賭けて三村を説得しようとしていたあたしに向けられたのは……より狂気を孕んだ不気味な笑みだった。
「ヴァ〜カ、こんなところで襲う計画を立てたときから、こうなることは計算づくに決まってんだろ。頭がいいのは自分だけだとでも思ってんのか? あん?」
 あたしはどっちかというと頭悪いほうなんですけど……と心の中で反論を述べるけど、威嚇するように近づいてくる三村に身体が思わず硬くなる。
 あたしのひるんだ様子に少し満足を得たのか、三村は唇の端を吊り上げ、ポケットから短い棒のような形をしたものを取り出す。
「なあ、“とびっこ”て知ってっか?」
「――――――!?」
 三村が手にしたリモコンバイブを眼にして、あたしの脳裏に過去の嫌な記憶が震えと共に蘇る。
 前の夫に強要された野外プレイで、挿入されたまま外出させられ、場所を問わずローターの振動に責め苛まれたのだ。大勢の人の前で絶頂を迎えさせられ、死にたくなるほど辱めらたのは一度や二度どころではない。
 だから、三村が何をしようとしているか、あたしが何をさせられようとしているのかが嫌でも分かってしまう。
「理解したって顔だな。おら、逃げんな。自分で挿れろ。色っぽくだぞ、オラ!」
「……………」
 いっそ犯されていた方がマシだったかもしれないと思うけれど、何もかも遅い。無駄に時間をかければ唯さんたちに何かあったのかと勘ぐられかねない。
「わかったわよ……んっ、んふぅ……ふと……んんゥ、く…ぅ……あぁぁぁ………」
 短いチョコバーのような凹凸のない黒いバイブをヌルヌルの殷賑に擦りつけ、タップリ粘液をまぶしてから開脚した太股の付け根へと押し込むけれど、緊縮したヴァギナは受け入れることを拒むかのようになかなか挿入できない。それでも先端でこね回すようにして少しずつ押し込んでいくと、あふれ出た愛液がバイブを伝って滴り、あたりに濃密な媚香りを漂わせてしまう。
「へへっ……いやらしいな。随分手馴れてるじゃないか。そうやってお偉いさんに媚を売ってきたのか。男だったくせに、とんだド淫乱だな」
「くゥ………!」
「まだ時間あるだろ。おら、しゃぶれよ、お前の大好物のチ○ポだぞ」
 意外に長く太いバイブを何とかヴァギナへ治めようとしていたあたしの鼻先へ、三村のたけり狂った肉棒が突きつけられる。思わず顔を背けたくなる強烈な発酵臭が尾行に流れ込んでくるものの、あたしは顔をしかめながらも舌を伸ばし、愛液で濡れている先端を咥え込んだ。
 ―――こんなヤツのチ○ポなんて、舐めしゃぶりたくないのに……早く、してよ……時間がないのに……出すなら、早く、んんゥ……!
 口内に広がる肉棒の熱としょっぱさで込みあがってくる吐き気を懸命にこらえながら、唇をすぼめて頭を振り、舌先を裏筋に滑らせる。唾液をためた口内で舌の上に肉棒を滑らせていると、やっとバイブを膣口の奥へと押し込み、空いた手を三村の陰嚢へ滑らせる。
「おぉぉぉう……由紀江より上手いじゃねぇか。そんなにオレのザーメンが飲みたくて仕方ないのかよ、この変態が」
「んっ! んぅうぅぅぅ!」
「だったらこいつはご褒美だ! そら、タップリ味わいやがれ!」
「――――――――――――ッ!!?」
 いきなり後頭部を押さえつけられたかと思うと、極みに達した三村が祈祷を密着させたあたしの喉奥へと青臭いザーメンをぶちまけた。それを反射的に吐き出そうとした次の瞬間、先端が子宮口にまで届いたリモコンバイブが突然振動を発し始めた。
「ンィゥウウウウゥゥゥゥううううッッッ!!!?」
 ―――な、なにこの振動!? いくらなんでも、こんなの、ありえな、イッ、イッ、クアアアアアアアアアアッ!!!
 何度も体験させられたことのあるローターやバイブの振動とは比べ物にならない。ヴァギナから広がる強烈過ぎる振動は骨にまで響き、ザーメンを溢れさせていた半開きの唇からペ○スを話して大きく仰け反り、そのまま地面へ仰向けに倒れこんでしまった。
「ンヒィィィ……! な、なにこれ、ヤッ、とめて! 壊れ……ンアあああああああああああああッ!!!」
「命令してんじゃねえよ、クソアマが!」
「ンィイイイィィィ…………!!!」
 何とか唇を押さえて声を聞こえないようにはしたけど、三村がいつの間にか手にしたリモコンを操作すると、振動がさらに強烈になり、服が汚れるのを気にすることも出来ず、あたしは地面の上をのた打ち回った。
「こいつはオレが手を加えた特別製でな。由紀江のヤツに使ったら五分もたずに失禁したぜ。お前は何分―――」
「ンゥ――――――――――――――――――――――ッッッ!!!」
 三村の声なんて聞いていられない。あたしは恥丘を突き出すようにして腰を跳ね上げると、シュパッと鋭くオシッコを放っていた。勢いよく迸った小水は放物線を描いて飛ぶけれど、媚薬に犯された身体が強制的にアクメを迎えさせられるたびに、淫らな腰振りに合わせて左右に撒き散らしてしまう。
「クククッ、まさかたったの一分とはなぁ。お前、ホントに女になってよかったよ。男だったらこんなに小便漏らしたら生きていけないって、アーハッハッハァ!
「ハァ! ハァ! ハァ! ハァ! ハァ!」
「ほらほら、さっさとしないと遅刻だぜぇ。大切なお友達が待ってるんだろ? ギャーハッハッハァ!」
 やっと振動が止まった……高笑いしながら遠ざかっていく三村の声を聞きながら歯を噛み締めるけれど、あいつの言ったとおり、時間がない。
「く……うゥ………」
 何とか立ち上がって衣服を整えると、もう十分以上は遅くなっていた。
 これ以上遅れるわけにはいかない。あたしは力が入らず震える膝で、それでも集合場所へ向けて歩きだした―――


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