28・離婚前のメモリアル・パイロット版「教習所で…」(XC3・弘二ED後)-後
「やめ……触んないで……ん…あァ……」
赤信号の前で停車した途端、助手席から伸びた手が閉じあわされた太股を撫で上げ、スカートの中へと滑り込む。
「やぁ…んゥ……」
「恥ずかしがらなくても平気だよ……人妻だと言っていたのに、私にこれほど想いを寄せてくれるなんて……」
いつも地味な格好で教習所に通っていたのに、いきなり色っぽい格好をしてきたものだから、教官は自分に気があると勘違いしてしまったらしい。普段どおりの教習コースではなく、交通量の少ない郊外へと向かう道に入ると、社内と言う狭い密室に二人きりでいる状況に興奮を隠せなくなり、唾を飲んでノドを鳴らし、そして、
「あ……やぁ…ん………!」
「相原さんは色香で教官を惑わすような女性ではないと思っていたよ……こんな格好をして私の気を引いているんだろう? すぐに分かったとも。以前から私との教習の時には熱心で、だから、だから……!」
「違い…ま……あ…あん………っ……!」
熱い……まだ触られてそう時間も経っていないと言うのに、あたしの膣内から熱いモノがトロッと溢れ出して来る。ショーツの上から割れ目をなぞられると、火照りを帯びた吐息がこぼれ、あたしはハンドルを握り締めたままビクッ…ビクッ…と腰を震わせてしまう。
「物凄いな、これは……なぞればなぞるほどにじみ出てくる。そんなに私に触られるのを待ち焦がれていたのかね?」
―――ずっと周りから見られてたから……それで興奮して……
「聞こえるかい? 私の指を咥えてクチュクチュ音を鳴らしているのが」
「や…言わないで……恥ずか…しい……」
交通量は少ないと言っても一台もいないわけじゃない。車の左側をバイクがすり抜けるかもしれない。歩行者が窓から車内を覗き込むかもしれない……信号待ちをしている車の中での悪戯なんて誰かに見つかる危険性が高いのに、教官の指が割れ目へショーツを押し込むように上下に動くたびにゾクゾク…と背筋を震わせてしまう。
―――あたしには…夫が…弘二がいるのにィ……
それにあたしはエッチがしたいわけじゃない。女になってからずっと人よりも大きい乳房と敏感すぎる身体には悩まされてきたけど、誰にでも身体を許すような淫乱な女じゃないのだ。
―――そ、それなのにィ……
一言「誤解です」と言えば済むことだ。スカートに入り込んだ手を払って「やめてください」と叫べば、それで終わることだ。本当にイヤなら車の外に飛び出て逃げてもいいはずだ。それなのに……あたしは拒絶する言葉をグッと呑み込んでしまっている。
「なにをしているんだね? 信号が青に変わったぞ。すぐに出発したまえ」
「で、でもォ……」
「今は教習中なのだよ? 後続車がいないからと言って、このような場所で本気になってしまっても良いのかね?」
「あ!? や、やァン、ああァ……!」
ショーツの中心を押し込まれ、膣口をグリュグリュと愛撫される。すぐ左にいる教官が笑みを洩らすと、何故かあたしの背筋にもゾゾゾ…と震えが走り、隙間に教官の右手を挟んでしまっている太股をキュッと締め付けてしまう。
「す…すぐに……発車しますからァ……」
声の震えを隠せぬまま、ギアをパーキングからドライブに。そしてブレーキから足を離してアクセルを踏み込むけれど……ただそれだけの足のよじれでも、角ばった教官の指とあそこが布地越しに擦れてしまい、身悶えしそうになってしまう。
「では次の交差点を左だ。方向指示器を出して。……ようし、いい子だ。優秀な教え子に愛されて私は幸せ者だよ」
「きゃ……ふ、フゥ…ん……ッ!」
「いけないなァ、運転中は常に前を見て。蛇行しているぞ。ハンドルは真っ直ぐ」
「は……っ、あっ、はぁ……や……ァ……」
「どうした? ずいぶんと苦しそうじゃないか」
………だって……ずっとアソコをいじられっぱなしで……まともに運転なんか出来るわけないのに……
一箇所だけ集中的に擦りたてられている粘膜がジンジンと痺れてくる。運転中も教官の指先はあたしの秘所を擦り続けていて、何とか法廷速度を維持しているけれど、一瞬でも気を抜けば身を折りながら叫び声を上げ、アクセルを思いっきり踏み込んでしまいそうだ。
それに加えて、対向車や歩行者とすれ違うたびに、胸の鼓動は恥ずかしさで大きく跳ね上がってしまう。教官が悪戯しているのは窓ガラスのずっと下。一瞬でそこまで外から見えるはずないのに、あたしの下腹部には煮えたぎった血液がドクドクと流れ込んでいて、ついにたまらず運転席のシートの上で腰をくねらせてしまう。
「ふっ……ぅうん………」
けれど、教官の指はあたしの運転の邪魔になるほどの刺激を与えてはこない。歯を食いしばっていれば耐えられるだけの愛撫を繰り返し、どれだけ熱い吐息をこぼしても、触って欲しいショーツの中には決して進んでくれない。
―――あ、あたし……なにを考えてるのよ………自分から欲しがったりして……
浮気願望があるわけじゃない……あたしは焦らされすぎて物足りない快感に涙が浮かんできた瞳で前を見ながら、頭の中の妄想を振り払う。
「ここだ。左にウインカーを出して」
突然の教官の指示に慌てて従い、完全に教習コースから外れた場所にある建物へと車を進入させる。
「え……ここって……」
立体駐車場……併設しているのは、人気を感じない古びたパチンコ屋さんだ。
まだ昼間だと言うのに駐車場の中は薄暗く、入り口の所にも誰もいない。一階を見渡したところ、何十台と駐車できるスペースに対して停まっているのはたったの三台。まるでゴーストタウンのような寂れ具合にアクセルを緩めていると、
「停まるんじゃない。このまま一番上の階まで行くんだ」
「でも……」
「ここまで来たんだ。何度でも拒む時間はあったのに言われるがままに私に従って、こんな所までやってきたんだ……期待しているのだろう?」
―――そう…かもしれない。
本当の事を言うのは恥ずかしいけれど、教官の指に弄ばれたあたしの身体は芯から疼いてしまっている。
呼吸をして、車の中に充満した興奮する香りを吸い込むたびに、ブラウスとブラとの締め付けられた乳房を解き放ちたい衝動が込み上げる。隣にいるのは歳は離れているけれど、結構魅力的な男性……決して嫌いな相手ではないし、
―――こうなった原因は……弘二にあるんだし……
これは浮気じゃない―――そう思い込もうとするけれど、途中からはっきりと「これは浮気なのだ」と思い始める。エッチな悪戯をすることしか知らない亭主に対するちょっとした裏切りと、禁断の味のアバンチュール……考えただけで全身が痺れるような妄想を抱きながら、秘所をまさぐっていた教官の手を掴んで太股の間から引き脱いだ。
「教官……」
ブレーキを踏みながら身をよじり、こちらに剥いた教官の右腕に乳房の膨らみを押し付けながら、指先から滴るあたしの蜜を舐め上げる。両手で手首を包み、フェラするように指先に唇を吸い付かせ、潤んだ瞳で教官を見つめながら頭を沈めて飲み込むと、教官の細い顔に引き攣ったかのような笑みが浮かび、押さえ込んでいた興奮を露わにし始める。
―――本当は……こうなることを期待してたのかもしれない。
いつもの地味な服じゃなくて、身体のラインも、ショーツも、何もかもさらけ出してしまえるイヤらしい格好をした時から、分かっていたはずだ、「こんな格好をしていたら誰かに襲われる」と。
それがイヤなら風邪を引いたとか何とか理由をつけて講習を休めばよかったはずだ。それでも弘二の用意した服を着て外に出たのは……そうなる事を心のどこかで期待していたからじゃないんだろうか?
「はぁ……あぁ……んゥ………♪」
指を舐め終わると、あたしは教官の手をもう一度スカートの中へと導いた。けれど今度はスカートをたくし上げて、弘二に見せるために買ったはずの下着の中へと滑り込ませる。
「あっ……ぁ………♪」
身体が敏感になってる……これも弘二が明け方近くまでSEXさせ続けたせいだ。ショーツもずらし、教官に愛液にまみれた秘所をクチュクチュといじられると、もう止まらなくなる。慎重にアクセルを踏み、教習車を立体駐車場のスロープへ進ませると、そのまま二階…三階…と上っていく。
―――きょ、教官の指が中に……あっ、あッ、い…イっちゃいそう…だよォ………!
恥ずかしい音が車内に響くほど激しく掻き鳴らされ、あたしは屋上に着くや否や、駐車スペースに車を入れずにすぐさまサイドブレーキを引いて停車する。そしてシートベルトを外すのももどかしく教官に抱きつくと、唇と服の上からでもはっきり分かってしまうほど硬く尖った乳首を押し付けながら、
「んゥ〜、んゥうゥゥゥ、んんんゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
はしたなくも……焦らされていた身体は興奮で一気に限界に達してしまい、そのままビクビク打ち震えながら愛液を漏らして昇りつめてしまう。
「教…官……今日は…教えて……くれるんですよね……」
周囲には一台の車もない。そのことを確かめたときには、教官の手はあたしのブラウスのボタンを外し終え、あたしも教官のズボンの中からギンギンに勃起したペ○スを引っ張り出していた。
「車でするエッチなこと……いっぱい教えて……♪」
ちらりと時計を見ると、教習所を出てからもう二十分も経っている。講習時間は一時間で、帰りの時間を考えたら、この誰もいない屋外スペースには二十分しかいられない。
だけどそれだけあれば十分だ。背中のホックが外され、ブラから重量感のある乳房がこぼれだすと、決して力があるようには見えない細身の教官は興奮するのに任せてあたしを運転席へと押し付けて覆いかぶさってくる。そして手の平には収まりきらない乳房をこね回しながら腰を擦り付けると、
「あ……あァ………入って………あ、あぁ……!」
身体に似合わず太くて逞しいものが、本当は弘二だけの物でなくてはいけない場所に押し込まれてくる。そして共感はそのまま腰を振り、車を上下に揺らしながらあたしのヴァギナを擦りたててくる。
「あァ、あァ、熱いのォ……教官のおチ○チンが、ああッ、アアアアアアァ!!!」
狭い車内で身体を密着させ、首に腕を絡め、舌と舌を絡め、腰に足を絡め、ペ○スに肉ヒダを絡み付ける。
教官は経験があるのだろうか、あたしの膝に挟み込まれた腰を大きく揺り動かし、運転席に押し付けられているあたしの秘所を肉棒の先端で執拗に抉る。愛する夫以外の男性と、車の中で、太陽の光が降り注ぐ場所でまぐわう快感と興奮によだれを垂らして声を上げていると、あたしは五分と経たずにヴァギナを痙攣させ始めてしまう。
―――あたし…やっぱりイヤらしい女の子なのかな……弘二を裏切ってるのに……き、気持ちいいのォ……♪
擦られすぎてヒリヒリするぐらい疼いている蜜壷を収縮させ、教官のペ○スにしがみつく。頭の中にはっきりと浮かび上がる教官のペ○スの形……カリが傘のようにいっぱい広がっていて、抽送に合わせて肉ヒダがゴリゴリと抉られる。次の時間には別の人が運転する車なのに、車が跳ね上がるタイミングに合わせて膣内からずるっと引き抜かれるおチ○チンに愛液をいっぱい掻き出されて、シートの上に撒き散らして……
「ああ……イっちゃう……イっちゃうぅ〜……!」
リクライニングが倒され、あたしの脚はXの字のように高く掲げられる。爪先が天井に触れ、それを足がかりにして揺れないように固定すれば、教官はそれを両腕で抱えて子宮に肉棒を叩きつけてくる。
「いい眺めだ……こんなに大きなオッパイをゆさゆさと揺らして。子供に飲ませる母乳が詰まっているんじゃないのかね?」
「い、いないもん……子供なんて……ひうッ! んあ、ダメ、ダメェ〜〜〜〜〜〜!!!」
ピストンがさらに加速し、教官はあたしのたわわな乳房を捏ねながら子宮口を執拗に抉る。抜くつもりなんてない……教官は緊縮するあたしの膣肉を書き分けて奥へ奥へと亀頭を叩き付けると、ついにはブルンブルンと揺れ弾む乳房の先端に吸い付きながらドロドロに蕩けきった一番奥におチ○チンを押し付けてくる。
「あァ、あァ、あァ、あァ、感じ、ちゃう、かき回されて、く…車の、中でェェェ〜〜〜!!!」
教官の頭を抱きしめながら、あたしはビクビクと体を討ち震わせながらオルガズムを昇りつめてしまう。
怖い……今まで弘二以外の人に抱かれて気持ちよくなっちゃった事は何回もあるけれど、「浮気してる」と思いながらイっちゃうのは初めての経験だ。
目の前で火花が飛び散り、教官に媚びるように何度も何度も叫び声を上げながら夢中になって自分から腰を揺すりたて、
「ひぅん、いい、しゅきっ、くりゅまで、すりゅの、は…ハまっちゃうゥ〜…も、あッ、あんゥ、あああァ……!」
「そんなに、好きかね、私と、カーセックスするのが!」
「しゅ…しゅきィ……大しゅきですゥ……これ…これェ………!!!」
軋みを上げる車のサスペンション。車酔いしてしまいそうな上下の揺れの中でタイミングよくペ○スが加速して子宮を突き上げると、その衝撃は内臓を押し上げて脳天にまで突き抜ける。
「ああ、ああァ、んッ…ひゥ! んっ、あぁあ…いっ、いィ、あぁぁあああッ、んッ…クァあああああああああっ!!!」
「ぐっ……フううう……ッ!!!」
あたしと共感の強制が重なり合い、腰がバシンとぶつかり合った瞬間、ヴァギナの一番奥で精液が撒き散らされる。
熱く、重く、そして……気持ちのいい射精。この瞬間だけは女に生まれ変わったことを幸せに感じる時間だ……
「ハァ……はぁぁぁ……」
胸の奥に溜まった熱い火照りを吐き出しながら視線を車内の時計へ向けると、一回目の時間は七分弱。
「………ねぇ……教官?」
頑張れば、あと二回は出来る計算だ。もっとも、男性のほうは回復に時間がかかるので、今度はあたしの方が頑張らないといけないかもしれない。
「あのね……あたし……」
繋がりあったまま腰をくねくねとくねらせると、教官もあたしの望みを察したらしい……は、何故かいきなり運転席側の扉を押し開け、あたしの手を引いて外に出てしまう。
「どうせ誰もいないんだ。狭い車の中で楽しまなくてもいいだろう?」
言われてみればそれもそうだ……周りに壁も何もなく、太陽が頭上から光を降り注いでいる場所だと恥ずかしさもあるけれど、今はエッチのことしか考えられない。まるで飢えている獣のように、外に出てブラウスもスカートも脱ぎ捨てたあたしは、教官に飛びつくように抱きつくと、一度では満足できなくなったイヤらしい身体にすぐさま硬く反り返った肉棒をはめ込んでもらってしまっていた……
「―――ここ、カーセックスの溜まり場なんですか?」
さすがに二度目、三度目になると時間がかかり、三発するのに合計で三十分かかってしまった。いそいそとブラウスを着ながら助手席でぐったりしている教官からその話を聞くと、とりあえず服を着終えたので、車に乗り込みエンジンをかける。
「私も若い頃はよく利用していたんだが……まさかこの歳になってまで利用するとは思いもよらなかったよ」
「んッ……もう、急ぐんですから悪戯はおしまいにしてください」
抱き寄せられて唇を奪ってきた教官を押しのけ、シートベルトを締め、ミラーを確認する。
「まあ、今でも使われてはいるようだね。この場所は周囲に高いビルもないし、夜な夜な何組ものカップルが車でやってきてはホテル代わりに使っているらしい」
「そう言うことを知ってるって事は、教官もいつかはって思ってたんですか?」
「ははは、いや、自分がまだまだ若いと自覚したよ。時間があればもっと楽しみたいところではあったがね」
「あら? 時間だったらタップリあるんじゃないですか?」
車を発車させて、ぐるりとUターン。スロープを下りる前にいったん停止すると、あたしは蠱惑的な笑みを浮かべて小指を唇に触れさせる。
「今度は教習車じゃないほうがいいですよね……カーセックスの教習、当然一回だけじゃないんでしょ?」
それから三日間、あたしは弘二の待つマンションには一度も帰らなかった。
その気になれば相手をしてくれる男性は大勢いるわけで。カーセックスの溜まり場だとブラブラしていれば声を掛けてくる相手に困ることはなく、時には女子○生にも間違われながら自分から男性に身体を委ねていった。
もちろん、心配させないように家に連絡だけは入れておいた。電話の向こうにいる弘二に「服を返してくれるまで家には帰りません」ときっぱりはっきり言いつけて。
で、三日三晩もの間、車やホテルでとっかえひっかえエッチ舐めに当て大満足しながら帰れば、そこには泣いて謝る弘二の姿が。なにしてたかまでは言っていなかったんだけど、あたしがエッチな格好をして一人で出歩けば何が起こるか想像し、途方に暮れていたらしい。
自動車教習所に出かけるのがちょっとしたプチ家出になってしまったものの、おかげで無事にあたしの服は返してもらえたし、これで万事解決………かと思いきや、
『さあ、三日も僕に愛してもらえなくて寂しかったでしょう!』
忘れてた……弘二はこう言うヤツだった。
これがあたしの旦那様かと思うとため息も出るけれど……ま、それもしょうがない。こう言う所も含めて弘二に惚れて、あたしたちは結婚しちゃったんだから―――
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