16 夏美ルート一直線(1)後編
脱衣所前の廊下。あたしと義姉さん以外に誰もいない廊下……こんなところでズボンを下ろして…見られちゃうなんて……
胸が女性のように盛り上がり、声まで高くなってしまって、自分の体に何が起こっているのかなんて、あたしにだって分からない。もし……本当に女の子になってるとしたら、それこそ大問題だし確かめなきゃいけないと思うけれど、それは自分の目で確かめるべき事なんだって…そう思うんだけど、
「どうしたんだい、たくや。さっさとしないと、この家にいれなくなっちまうよ。あたしが風呂に入ってるところを襲いかかってきたって言いふらしてやろうか?」
「そ、そんなの義姉さんの嘘じゃない!」
「嘘だろうとなんだろうと、そう言う話が出た時点でただじゃすまないだろうね。近所の目を気にして家を放り出される? 学園でどんな噂が立つと思う? 人の口には戸が立てられないんだよ。明日香に耳にも当然入るだろうねぇ、あたしの大嘘がさ。その時は言ってやりなよ、「自分は何もしちゃいない」ってね」
そこで勝ち誇った目であたしを見つめる。
「まあ、今のあんたの体で、どれだけ言葉を信じてもらえるだろうかねぇ……女心は複雑だよ」
「う…ううう……」
夏美ならやりかねない。あたしが言うことを聞かなかったら、その制裁は実力行使にはとどまらず、なけなしの社会的信用まであっさりと失墜させるような策略の一つや二つ、嬉々としてやるような義姉なのだから。
「別にあたしはいいんだよ。ただし、事態がもっとややこしくなるだけでさぁ。あ、そーだ。いっそテレビ局にでも売っちゃおうか。どっかの研究所でもいいねぇ。いきなり男から女になったってだけで話題性十分だもんなぁ」
「わ…分かったからそう言うのはやめて!」
「何が分かったんだい。はっきり言いな」
「脱ぐから……ズボンを脱ぐから、だからそう言う話は……」
もう、これ以上時間を引き伸ばす事は出来ない。下手をうって夏美の機嫌を損ねでもしたら、あたしはこの街を出て行かなくちゃならなくなる。
―――ま、いくら夏美でもあたしに性的ないじめはしないはずだ。きっとそう、見るだけ…今まで一度だって、あたしの股間に触れたことの無い義姉…なんだから……
一抹の不安どころか、今にも押しつぶされてしまいそうな義姉への恐怖に抵抗する事を諦めたあたしは、ベルトに手を掛け、床へとズボンを脱ぎ降ろす。
カッターシャツを肘にかけ、股間はトランクス一枚の、なんともだらしなく、人には見せられない恥ずかしい格好。しかもはだけた胸には男のあたしにはあるはずの無い丸々押した乳房が付いていて、廊下に座り込んで股間を覗き込む義姉の視線を感じるたびにプルッと震えてしまっている。
「………義姉さん…あの…あたしの体……」
「うるさいねぇ。気が散るから喋りかけるんじゃないよ。お前は黙って立ってればいいんだ」
でも……大事なところを見られてるのに………いくら義理とは言え、姉弟で、こんな……
トランクスの中央は盛り上がっているだろうか。屈辱的とも言える性器確認の恥ずかしさで顔を背け、とても義姉さんの様子をうかがう余裕なんてあたしにありはしなかった。けれど、
「ひあっ!」
直接触られたら……黙っていられないぐらいの衝撃が全身に駆け巡ってしまう。
「たくや、喜びな」
え…ま、まさかおチ○チンは大丈夫だったの!?
「お前のチ○チン、綺麗さっぱり消えてるよ。これで正真正銘の女になってるのが確かめられたって訳だ」
一瞬とは言え、最後の一線だけは大丈夫だったと持ち上げられてからの急降下は……精神的なダメージがかなり大きい。ガツンと頭を殴られたかの様なショックで体を降りつかせたあたしはそのまま崩れ落ちそうになり―――立ち上がった義姉さんの両腕で支えられた。
「義姉…さん……?」
「喜べって言っただろ? たくやにチ○ポがなくなったって誰にも迷惑掛からないんだから。どうせ童貞だし」
「そう言う言い方って……」
あたしの心の傷に塩とカラシと唐辛子を擦り込むような言葉にショックを受けていると、義姉さんの手がトランクスの上からあたしの股間をまさぐり始める。
「きゃうぅ!!」
な…なに……この感覚……
股間で義姉さんの指を感じているのはそれなりの大きさをしていたおチ○チンじゃない。その場所よりももっと内側の神経に近い部分に手の平をあてがわれ、押し込む様に揉みこまれていく。
「うっ…ふっ……ね…えさん……んんッ……これ……」
「ほぉら…女になれてよかったって思わせてやるよ。それにしても……ふふふ、ほんと、お前はいじめがいがありそうだよ」
「なによ…それ………ひアッ!」
細い指が一本、クッとあたしの中心へと潜り込んでくる。まだ下着も脱いでないし、指の腹を押し込まれただけなのに、腰を打ち震わせたあたしは自分の中から熱いものを噴き出てくるのを感じてしまう。
それは射精とは違う……あそこまでの勢いはないけれど、股間全体が脈打ちながら熱い液体が溢れるたびに、あたしの意識が遠のくように全身から力が抜け、代わりに身悶えするほど興奮が昂ぶって行く。
「あっ…義姉さん…そこは……ああ、いやぁ……もう…いいでしょ……もうおチ○チン無いって…だから……だから……」
アソコの奥で熱を帯びた柔らかい肉がうねるような感触を味わあわされながら義姉さんへ懇願する。
もうこれ以上触られたらあたしがあたしがなくなってしまいそうな恐怖心が心の中から沸き起こっている。今感じている快感を受け入れたら何かが変わってしまいそうで、本能的におびえているのだ。
でも義姉さんがあたしを離してくれるとは思わない。それなのに……
「そうだね、ここらへんにしといてやるよ」
そう言い、濃密な湿り気を帯びたあたしの股間からあっさりと指を離してしまった。
―――よかった……これで開放されるんだ……
「初めてのくせにこんなに敏感なんだ。指だけじゃ物足りないだろう?」
「………え?」
ヤバい……何がヤバいかよく分からないけど、義姉さんはまだ何かをするつもりでいる。まるで獲物を前にした獣のように笑みを浮かべて舌なめずりをする夏美の姿に、これ以上ないほど頭の中で警鐘を鳴り響かせたあたしは散々弄ばれた胸と股間を押さえてその場を走り去ろうとする。
「ちょっと待ちな。まだ終わっちゃいないんだよ」
あたしが逃げるのを予期していたように、あっさりと夏美に肩を掴まれて引き戻される。そしてそのまま床へ引き倒されたあたしは、せめてもの守りとして肘に引っかかっていたシャツを引き上げ、露出した肌を隠そうと試みる。
「強情な奴だねぇ。まだあたしに逆らうつもりかい?」
「あっ……!」
あっさりと胸を隠すあたしの腕をすり抜けた義姉さんの手が、先端を白い布の下に隠してしまった乳房を、その大きさを確かめるように揉みしだく。
「気分出してる声上げて、なにカマトトぶってるんだい。こんなに乳首だって固くしてるくせにさ」
「つ、摘んじゃ、ダメェ!」
「そうかい? だったら舐めて欲しいのかい? それとも吸って欲しいのかい?――こんな風に」
「んあああぁぁぁ!!! 歯、歯を、立てちゃ……んぁああああああッ!!!」
両腕を払いのけられ、シャツで覆われていると甲斐ないとかお構い無しに乳房へ吸い付いてきた義姉さんは、いやらしい音を立てて口の中へ頬張ってしまう。固くし凝った乳首は義姉さんの唇の間に挟まれ、舌先に突起の先端を散々舐め上げられ、張りの合う膨らみに指先を押し込まれながら何度も何度も廊下に寝そべった体をくねらせてしまう。
「本当にでかい胸だねぇ。あんた、本当に男だったのかい? 今までずっと男のふりをしてただけで、本当は女だったんだろう?」
「ちが……あたし、ちゃんと男……んんんッ!!」
先端から突き抜ける刺激に息が止まり、言葉がさえぎられる。指で作った輪に乳房を締め上げられ、血液を集められて敏感になった乳首に歯を立てられたあたしは、体の上に義姉さんを乗せたまま腰を跳ね上げ、今まで味わった事のない強烈ない快感に爪先まで反り返らせてしまう。
あたしの唇から、噛み殺す事の出来ない甲高い嬌声が迸る。唾液にまみれた乳房の先端に舌先が擦り付けられるたびに、
「ほぉら、あんたの乳首、こんなに勃起してるよ。こっちの方がたくやのチ○ポより大きいぐらいなんじゃないのかい」
「そんなことあるわけ……んんぅ! やっ、やめ……ひあぁ!」
……何も言えなくなるぐらい、体が反応してしまう。
「ほぉら、やっぱり悦んでるじゃないか。女になったんだとしても今日が初日なんだろ? それなのにこんなに感じてるんだ。やっぱりお前、女になってよかったよ、本当に」
豊満な膨らみの先端でヒクヒクと震えている乳首が義姉さんの指先につまみ上げられる。ふやけるのではないかと思うほど執拗に唾液を塗りつけられた突起が人差し指と親指とでひねりように扱き上げられ、あたしの乳房中に神経が一斉に跳ね上がる。
「くあっ、ダメ、そんなにされたら…ぅあああああっ!!」
「たくや、あんたの股間が今どうなってるか、自分で分かってるかい?」
「ハァ…ハァ……あ、あたしの…股間って………キャッ!」
あたしの股間を覆うトランクスの中には生暖かい感触が広がっていた。中央には濃い染みができていて、まるでおしっこを漏らしたかのようなぬくもりと湿り気が充満してしまっている。その奥では大事なものが付いていた場所が大きな脈動を繰り返し、体の奥で何か太いものが蠢いている。
「隠れてエロビデオぐらい見てるんだから知ってるだろ。お前はもう、股間をグショグショに濡らしてるんだ。どんな言い訳をしたって、これが女の体になって感じてたって何よりの証拠なんだよ」
「そ、そんな……」
女性が感じ始めるとぬれると言うのは知識では知ってたけど……まさか…こんなに……
自分の体に起こっていた異変に軽いショックを受けていると、義姉さんの指があたしの股間の間へと滑り込む。そして指先で中心部を何度も突いて湿ったパンツの布地を何度も押し込むと、不意に指先を折り曲げ、ある一点を掻き毟るように刺激してきた。
「―――――――ッ!!?」
あたしの腰に震えが走る。……いや、震えなんて生易しいものじゃない。股間から脳天にまで突き抜けた刺激に全身が弓反りになるほど強張り、詰まって声を放てないノドに代わって股間の一点からブシャッと音が響くほど勢いよく愛液が――感じている証拠と言われた熱い液体がトランクスの中へ放たれてしまう。それも繰り返し、パンツの中がドロドロになってお尻の谷間で流れてくるほどタップリと……
「そ……れ……ダメ……ダメェェェ!!!」
義姉さんの指が動くたびにあたしの反応は大きくなる。身をよじるたびにお尻の下で愛液が音を響かせ、湿った熱気が充満した股間に何度も義姉さんの指が滑る。
あたしの股間は完全に断ち割られていた。最初、そこには何もないと思っていたけれど、男性器の代わりに女性器が出来ていたとすれば、まだ実物を目にしたことも無い女の人の「割れ目」があるはず。それを自分の目で確かめるよりも先に、トランクスを食い込ませるように指が埋まり、柔らかく敏感なあたしの内側を責め立ててくる。
「ああっ……ねえさん……あ、あたし……」
「今度はこれを吸い上げてやろうか? どうなっちゃうだろうねぇ……普通は初めてクリに触られてもここまで感じないよ」
「だ、だって……体が勝手に……ひあっ!!」
カッターシャツが滑り落ちてその姿を完全にあらわにした乳房が、あたしの体の上で大きく波打った。
義姉さんの触り方は絶対普通じゃない……クリトリスにあてがわれた指先から小刻みな振動が送り込まれ、もう片方の手で同時に割れ目の中心部を押し込まれたあたしは上半身を跳ね上げ、廊下を指で掻き毟り、狂おしいまでの快感に全身で反応を示してしまう。
「もうこんなもの必要ないね」
「やぁ……だめ、パンツ取っちゃ……」
「なにガキンチョみたいな事を言ってんだい。これから大人の女にしてやろうってのに」
刺激から開放された途端、ぐったりと汗まみれの体を廊下へ横たえてしまったあたしの下半身から、するりとトランクスが抜き取られてしまう、
本来なら、恥ずかしすぎて必死で抵抗してもいいはずなのに、指一本動かせないほど脱力仕切ったあたしに出来るのは、恥らう顔を義姉さんから背ける事だけ……湿ってグショグショになったトランクスが膝を通り、足首から引き抜かれると、そんなに寒くない季節のはずなのにひんやりと空気に股間を撫で上げられ、たまらずブルリと体を震わせてしまう。
「ふ〜ん…女に成り立てなだけあって、綺麗な形してるじゃないか」
「んッ……くフゥ……!!」
クリトリスにじかに指先が触れるのと同時に、ぬくもりを帯びた義姉さんの吐息が敏感な場所へ吹きかけられる。
―――覗き…こまれてる……あたしの股間を………
左右へ開いた脚の間に義姉さんの体を、そして敏感な股間に義姉さんの視線を感じた途端、あたしの中でズクンッと重たいものが疼く。
ぷっくりと膨れ上がったクリトリスに愛液を塗りたくられる、その様子さえも見られてしまっているかと思うと、今すぐにでも逃げ出したいと思う反面、何故か股間を突き出すようにお尻を浮かせてしまう。
「はうぅ……」
両腕で目元を隠す。先ほどより緩やかな快感だけれど、股間の奥まで覗き込まれて……義姉さんともう、顔をあわせることが出来ない。誤魔化しきれない恥ずかしさを飲み込むように唇を噛んで視界を覆い隠せば、まぶたの裏に白い火花が飛び散るほどの快感が走り抜ける。
勃起してるクリトリスに義姉さんの舌が這う。根元を二本の指でしっかりと押さえられ、身動きの取れなくなった突起の先端を固く尖らせた舌先でチロチロと舐める。あたしが息を詰まらせるほど喘ぎ始めたのを見るや否や、その動きはよりねっとりとしたものへと変わり、根元から先端へ、絡みつくように舐めまわされてしまう。
―――これ……もしかして…フェラチオ?
舐められるモノは違うけれど、場所も同じで義姉さんの唇に敏感な突起を吸い上げられて嘗め回されている。……今まで、考えもしなかった。義姉さんに……一緒に暮らしている年上の夏美に、こんな風に押し倒される事なんて……
「あッ、あッ……義姉さん、そこ…ダメェ……!」
「ぷにぷにしてて柔らかくて、本当にたくやはいいおマ○コしてるよ。肉厚だから、男を喜ばせられるよ。―――そうなる前に、忘れられなくしてやろうか」
「ねえさん、ねえさん、それ以上強く…吸っちゃ、吸われたら、あたし、ああ、あたし、あたしぃぃぃ!!!」
葉がかみ合わないほど体が震えている。乳房が小さく激しく波打ち、天井を向いて突きあがっている乳房が落ち着きなく揺れ動いている。汗ばんだ白い肌が自分のものとは思えないほど艶かましく、体が動くたびに弾む光景に自分で見惚れていると、次の瞬間には辛うじて保てていた意識が吹き飛んでしまう。
………クリトリスに、歯を立てられた。
「あああああっ、ああっ、うぁああああああああっ!!!」
両膝が押し開かれ、隠したくても隠せない股間に義姉さんが顔をうずめ、鋭くて固い歯先をクリトリスに食い込ませる。甘噛みと言うやつか、噛み千切られるほど強烈に噛まれてはいないけれど、恐怖と混ざり合った快感は一気に全身へと広がると、
「いッ、イく、イく、イくっ、イっちゃう……いっちゃうぅぅぅ――――――ッッッ!!!」
歯と歯の間から音にならない絶叫を迸らせ、ガクガク腰を震わせながらノドを仰け反らせていた。
―――これが……女の体の絶頂っっっ!!!
あたしが達している間にも義姉さんの舌は激しくクリトリスを舐め、指先がヴァギナの入り口をまさぐる。そのたびにあたしは突き上げられるような快感に晒され、次々と愛液を迸らせていた。
「ああッ、ああっ、ねえ、さんんんんっ!!!」
腰が勢いよく床から跳ねるたびに、あたしの股間から放たれる飛沫が周囲へ、もちろん目の前にいる義姉さんの顔へも飛び散ってしまう。それでも体の奥から迸る、射精と似て非なる女の射精の引き絞られるような快感にあられもなくオルガズムの強制を放ち続けてしまっていた―――
「ああ……いッ……あ…………」
絶頂を迎えて数分……ようやく初めてのアクメの収まりが見え始めると、あたしは胸の奥に溜まっていた熱い空気を唇から吐き出した。
義姉さんは……またお風呂か。―――最後にものすごく噴いちゃったから……
全身が汗にまみれていて、廊下に張り付いた肌がなんとも言えず気色悪い。閉じていた目を開いて胸を見れば、たわわな膨らみはほとんど形が崩れた様子も見せず、天井へ向けてそそり立っていた。
「あた…し………」
先ほどまでのことは本当なのか……まだ自分でも信じられず、股間へと手を伸ばす。
「んうっ……!」
股間のモノが……ない。その代わりに、あたしの指は張りのある膨らみに触れ、指先を肌を覆う粘液で濡れ汚してしまう。
「あっ……や…ね…義姉さん……んんっ……!」
指先から伝わってくる感触に小さく身震いすると、あたしはキツく目を閉じた。そして、女になった事を嘆くよりも先に思い出してしまった義姉からの愛撫をなぞるように、自分の指で股間を慰め始めてしまう。
「あ…ああぁ……義姉さん……あたし…ふぅん…んッ……くあぁ……!!」
脚を閉じたい……恥ずかしさを紛らわせるように、理性が自慰する前にその事を強く体に命じるけれど、義姉さんに開いて感じる事を覚えさせられてしまったあたしは、股間をさらけ出したまま感じる事への恥ずかしさに眉をしかめながら股間を撫で回してしまう。
「あふぅん、あふぅぅぅ…! 気持ちいいぃ……これ…気持ちいいのぉ……義姉さん…あぅウッ! あふ…あふぅ…止まらな…いぃぃぃ……」
股間の奥がさざ波の様に痙攣を繰り返し、軽く挿入した指先を強烈に食い締める。義姉さんにもそうしたのか……と、自分の体に触れているのに、まるで義姉さんの指が這い回っているような錯覚の中で、あたしは喘ぎ声を上げて、ただただ初めて味わったばかりの快感を貪った。
「はぁ……こんなところで何やってんだい、あんたは」
「あっ…ね、義姉さん!?」
「“義姉さん”じゃないよ。いつまでそんなところに寝そべってるんだい。通行の邪魔だ、さっさと起きな」
脱衣所から出て早々、仁王立ちして見下ろす義姉の命令に、あたしはシャツをかき寄せながら従った。
「―――どうやら、あたしの命令が聞こえてなかったみたいだね。続きはあたしの部屋でやるから先に行ってろっていったはずなんだけどね」
そんなの……あんな快感の中で、聞こえてるはずが無い…と思う。でも………
「あんたの処女膜をぶち抜くのにちょうど良い物も見つかったしね。これからまたタップリと可愛がってやるよ」
「………」
顔を上げると、夏美は凹凸がなく、キャップが丸みを帯びた化粧瓶を手にし、嬉しそうにそれを舐め上げていた。
―――あれを…あたしの中に……義姉さんの手で……
「どうするんだい。せっかくだからあんたに決めさせてやるよ。あたしに“女”にして欲しいかい?」
その問いに…あたしは逆らえない。逆らうと言う言い方はおかしいのかもしれないけれど、義姉さんの命令と望みに、あたしはいつも逆らう事が出来ない。
なぜなら……夏美はあたしの義姉なのだから。
「はい……よろしく…お願いします……」
まだ自分の体がどうなっているのかも分かっていないのに、ふくよかな乳房の下では処女を失う恐怖と期待とが渦巻いている。
それは女だからとか、そう言うことじゃない。……義姉さんにされるからだと気付くのに、それからそう時間は掛からなかった―――
その日から数日、あたしは風邪と言う理由で学園を休む事になった。
両親にも、そしていつものように寝坊しているあたしを起こしに来てくれる明日香さえも追い返し、あたしの看病は義姉の夏美一人がしてくれた。
実際には、あたしがされているのは看病などではない……あの日からお風呂にも入れてもらえず、全身を嘗め回され、弄ばれ、義姉さんにいい様に玩具にされ、女の喜びを骨の髄まで教え込まれていた。
そして今日も……
「あ、奥に、擦れてるぅ!! おチ○チンが、あっ、ああああああっ!!!」
………目隠しをされて後ろ手に手錠を掛けられたあたしは、玄関先で後ろから犯されていた。
相手は名前も顔も知らない、宅配便を届けに来ただけの人。その人を全裸で出迎え、届けてもらったばかりの「小道具」に身につけたあたしは、何人目とも知れない男の人を、おマ○コ全体で味あわされている……
「ふふふ……そいつにはいくら膣出ししても構わないよ。そんなエロい体してるのに、生理も来てないんだから」
「い、いいんですか。じゃあ…遠慮なく!」
義姉さんは…どこであたしの事を見ているのだろうか。鼻に掛かる甘い声を漏らしているから、また犯されているあたしを見ながらオナニーしているのかもしれない。
「ほら、あたしが教えたとおりに言うんだよ」
「わ…わかりました………中に…出して……あたしのおマ○コを…ざ…ザーメンでいっぱいにしてぇぇぇ……!!」
―――その言葉の通り、男はあたしの子宮口にペ○スの先端を擦りつけると、何日も溜め込んでいるかのような濃厚な精液をあたしの胎内へと注ぎこんできた。
「あ…ああぁ………」
「あはははは! いいよ、その表情、スゴくいいよ! やっぱりあんたは犯されてる時が一番可愛いよ。なにせ、あたしの義妹なんだからねぇ!」
義姉さんの笑い声が響く玄関で、体内に広がる熱い感触を楽しみながら、あたしはアクメに達するけど……まだ何かが物足りない。
犯して欲しい……
義姉さんに犯して欲しい……
こんな男に抱かれるよりも……義姉さんにいじめて欲しい……
きっと、もうあたしは男に戻る事は出来ないだろう。それならずっと……あたしは義姉さんに、この体を弄ばれ続けたいと、心の底から思い始めていた……
「ねえ…さん………」
「そういえば……あの日からあたしも股間がムズムズするんだよね。キッとあたしにチ○ポがあったらこんな風に疼いてるんだろうさ。「たくやを犯してみたい」ってね」
―――あたしを女へ変えた薬品。それにまみれた体を洗う事無く嘗め回した夏美の体に異変が訪れたのは、それからすぐの事だった……
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