第2話 罰ゲーム 水上つり橋渡り −河合あい編(3)−
最後の最後で、ちょっとした油断で私は第一ステージで命を落としてしまった。
私は今、屋外の透明水槽の中にいる。
ここは水深5mあり、立ち泳ぎしないと溺れてしまう。
私は比較的泳ぎは得意であったため、なんとか溺れずに浮かんでいることが出来た。
しかし・・・
「おおーっ、あそこ丸見えだぜ!」
「17歳のガニ股なんて、こりゃビデオ撮らねえと!」
そう、立ち泳ぎをしている全裸の私が、ギャラリーからは丸見えだったのだった。
慌ててバタ足で何とか胸と恥部を隠して耐えていた。
しかし、体力は持たなかった。
慌てて再び平泳ぎで戻ろうとするが、ギャラリーの餌食となってしまう。
このままでは・・溺れてしまう。
泳げない女の子は、水上50センチほどに設置された鉄棒につかまり、ぶら下がってなんとか耐えることが
できたが、両手がふさがってしまい、やはり無防備となり餌食となってしまっていた。
私は何とかアソコだけでも隠そうと、片手だけでつかまっていたが、先ほどの腕のダメージは大きく、疲れて
すぐにプールへと落ちてしまった。
私たち、ここでずっとこうしていなきゃいけないの?
すると、水槽の中央に、高さ10m、幅1mの透明の巨大なアクリル板が2枚、上からゆっくりと降りてきた。
ここで、屋外の係員から放送が流れた
「敗者のみなさん、残念でしたね。健闘むなしく失敗してしまった皆さんは、ここからお帰りいただきます。
この水槽から脱出するには、中央にある『脱出つっぱりボード』で10階のゴールまで上り切りればOKです。
更衣室で着替えてお帰りいただくことができますよ。まぁ、上りきれたら、ですが・・・」
そう、この透明のアクリル板に両足と両手を突っ張り、上っていくというものだったのだ。
しかし、全裸の格好で、しかも手袋とソックスという滑りやすい服装では、到底不可能に近かった。
板と板の間はおよそ1mちょっと、上るには十分な距離だが、当然恥部を全開のまま上っていくという、
恥ずかしさ極まりない仕掛けだった。
それにもかまわず、ここから一刻も抜け出したい女の子たちは、一斉に上り始める。
「さあ、がんばって。でも、一斉に上っていいんですかぁ?」
5m付近で、突如力尽きた女の子が、足を滑らせ一気に転落してしまった。
『イヤアアアァァッ!!』
すると、その下に上ってきた女の子へ直撃!!
一気に女の子たちは再び地獄の水槽へと転落してしまうのだった。
ドボオオーーーン!
そんな危険な中、私も上り始めた。一番最初に失格になった亜里沙ちゃんが、私と向かい合わせで上っていく。
『ありさちゃん、絶対にここから出ようね。』
『うん、がんばる!』
女の子たちが必死に登っていく中、私たちは何とか7mまでたどり着き、あと少しのところまでたどり着いた。
気が付くと、下では女の子たちも私たちを応援するように見上げ、ギャラリーからは当然カメラを向けられていた。
それに気をとられたのか、突然亜里沙ちゃんが手を滑らせてしまう。
キャッ
ガシッツ
・・・
気が付くと、私の体に抱きつくように倒れ込んできていたのだ。
「ごめんね、大丈夫?」
「うん・・・」
えっ?私の中でなにか熱いものがこみ上げてきた。
女の子の体って、こんなにやわらかいの?
私も手を亜里沙ちゃんに回す。
「あっ、ダメ、落ちちゃうよ、ん・・あっ」
空中で、二人で抱き付き合う私たち。
亜里沙ちゃんの乳首が私に当たってる・・・
からだとからだをツルツルと摺り寄せていると、頭がおかしくなってくる。
あとちょっとで脱出できるのに・・・
でも、いい気持ち・・・
ありさちゃんのアソコに指を入れると
『ハァッ、や、やめて・・・』
ズルッ!!
しかし、私は快感のあまり足を滑らせてしまい、すぐに体は水槽の方へ!
『いやあああっ』
『キャアアアァァァッ』
ザバアアーーーーーーーン!!
再び水槽へと落ちてしまう私たち。
そして、またギャラリーの前で立ち泳ぎをすることになってしまった。
しかし、亜里沙ちゃんが、ついに力尽き、溺れて沈み始めている!!
このままじゃ、命まで・・・
すると、気を失った亜里沙ちゃんをダイバーが抱え、ビルの壁面に作られた200枚の「大の字磔台」に
運んでいき、冷たい鍵の音が響き渡る。
ガシャッ!
そう、失格し、力尽きた女の子は、ホテルの外へ磔にされ、全てを晒すことになっていた。
一人、また一人と、脱出できなかった女の子たちは、溺れ始め、磔台へと運ばれていった。
そして、ついに私の体力ももはや限界だった。
体が沈みかけたその時、ダイバーに腕を掴まれ・・・
私は、シーサイドパレスの壁へと磔にされ、ついに全てを晒すことになってしまった。
河合あい 17歳
第一ステージ 水上つり橋渡りにて失格
THE END
(続)
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