最終話 鈴木沙織編


「それでは、最後の競技の発表です。」私は高いステージの上で、競技が現れるのを 見ていた。天井のほうから何かが降りてくる。ゴールまで伸びるレールのようなものと、 そこからは一本の白い鉄棒が垂直に降りている。鉄棒は長さが3mほどあり、太さは 公園にある登り棒のようなものだった。 「このゲームは、最後にふさわしく、根性と忍耐力が必要なゲームです。『鉄棒生き残り トライアル』です。さおりちゃんには、この鉄棒にしがみついてもらい、3分間耐えて もらいます。もちろん下はプールになっており、途中で力尽きてしまうとプールへドボン です。鉄棒は自動的にゴールへと動き、さおりちゃんを運んでいきます。しかし、途中 にはいろいろなトラップがあり、簡単にはクリアできないですよ。最後まで生き残り、ゴ ールまでたどり着けば、100万円はさおりちゃんのものです。でも、さおりちゃんが落ち てしまうと、100万円は水の泡になってしまいます。自信はどうかな?」「・・・落ちな いようにがんばります。」「(だめだめ、カメラに向かってもっと元気よくやりなさい) 」スタッフから耳打ちが入る。「最後まで絶対落ちないようにがんばります!」私は、無 理やりの元気で、カメラにアピールし、スタート地点に向かった。ピンク色のビキニと 白いオーバーニーという格好で、私は最後のステージに立ち、1000人はいるであろう 観客の前でスタンバイした。鉄棒は意外と普通のものであり、これと言った仕掛けはな さそうであった。「じゃあ、さおりちゃん、準備はいい?」「はい!」私は両手で鉄棒を しっかりと握り、太腿で鉄棒を挟み込むように抱きついた。これで完全に鉄棒に体はあ ずけられた。「ゲームスタート!」ウィーン・・・鉄棒が上へと上がって行き、水上へと 飛び出していった。どんどん上昇し、私の10m下には巨大な造波プールが広がっている。 外は夕焼けに近くなり、西日が私の成長しかかっている白い体を金色に照らしていた。 鉄棒が振動で揺れるたびに、私の胸も小刻みに揺れている。ゴールまでの距離はおよそ 50mあり、まだまだ遠い。前を見ると、3箇所に水のアーチの障害があった。 これに触れてしまうと、私の水着はあっという間に溶けてしまう。このまま行くとあたって しまう。私は鉄棒を登り、アーチをやり過ごした。2つ目のアーチは2本のアーチの間を くぐるものであったが、これは簡単にくぐる事ができた。 3つ目も簡単にいけると思ったその時、3つ目のアーチが急に噴出し、私のいる高さまで 上ってきた。いけない!私はあわてて鉄棒の下へ移動しようとした。スーーッ・・「アン・・・ ハウゥ」私は急いだあまりに、恥部を鉄棒にこすってしまい、思わず声が出てしまった。 体からも力が抜けてしまう。「おーっと、あぶない!さおりちゃん、鉄棒から落ちそうだ!」 私は、鉄棒の一番下で何とか止まったものの、足が宙ぶらりんになってしまい、腕だけで ぶら下がる形となってしまった。 次の障害は、左右からバレーボールが飛んで来るものだった。体が半分鉄棒から出て しまっているところに、バレーボールがすごい勢いで飛んで来る。私の太腿にボールが 命中する。バシィ!くっ・・・痛いよ・・・私の太腿に、バレーボールの跡が赤くついて しまった。このままだと、ボールにあたった勢いで落ちちゃう。私は、腕の力を振り絞って、 何とか鉄棒に戻る事ができた。 しかし、次々と背中やお尻にボールが当たってくる。私は目をつぶって必死に耐えた。 バン!あぁぁぁ・・・後頭部にボールを受けてしまい思わず脳震盪を起こす。そう思った時、 再び私は鉄棒の下へと滑り落ちてしまう。ガシッ!「あぶなーい!さおりちゃん、片手で 何とか耐えました!」私はとっさに右手で鉄棒をつかみ、何とか転落は免れたものの、 このままだと腕の力が尽きてしまい、転落してしまう。下を見ると、更に高い位置にあり、 恐怖心が襲ってくる。必死に私は鉄棒を登った。ここまででちょうど半分が過ぎたころ であった。ゴール地点が見えてきた。ゴールには100万円の札束が置いてあつ。ここさ えクリアすれば、私のものになるんだわ。安心感と同時に、なんと鉄棒が急にスピード を上げた。「さあ、ここからはスピードゾーンです。鉄棒から振り落とされないようにが んばって!」時速50kmはあるであろう、ちょっとしたジェットコースターのような スピードで急発進した。しっかりつかまっていたものの、遠心力で足が外れてしまい、腕 だけで振り回される形となってしまった。「いやああぁぁ!」乱れる髪、ここで手を離 してしまったら、ここで終わってしまう。目の前には水のアーチが再び迫ってくる。ビ シッ!私はこのスピードには耐え切れず、体を動かす事ができずに、ついにお腹に水を浴 びてしまう。少量ではあったものの、水着の下に染み込み、ピンク色の水着はゼリーの ような固体へと姿を変えていく。何度もアーチにあたってしまい、ついに水着の下が風圧 に耐え切れず、飛ばされてしまった。「あーっと、さおりちゃん、下半身がすっぽんぽ んだー!」いやっ・・・下半身がスースーする。それと同時に、スピードが収まり、よう やくもとの場所に戻る事ができた。しかし、下半身はさらけ出されてしまい、なんとも 無様な格好となってしまった。私は恥部が見えないように体を小さくしてつかまった。 水着が取れてしまった事で、鉄棒が恥部に直接触れる。「はあああぅう」鉄棒に恥部が擦れる たびに、私は自然と喘ぎ声を上げ、恥ずかしい姿を晒していた。気がつくと、鉄棒には私の 愛液があふれており、鉄棒の末端から下にぽたぽたとたれていた。 「だめ・・・最後まで耐えなきゃ・・・」「さあ、あと1分です。さおりちゃん、最後まで 生き残れるか? さあ、ここで鉄棒を乗り換えて進んでいかなければなりません。」 そう、ここからは鉄棒のレールが分岐し、別の鉄棒に移らなければならない。目の前には 2本の鉄棒が出てきた。左は太目の鉄棒、右は細めの鉄棒であった。私は、抱きつきやす いように太い鉄棒を選んで抱きついた。よし、うまく移れた!しかし・・・ 「はああぁぁぁうぅぅぅっ」この鉄棒には、例の媚薬が塗られており、私の恥部はそれを 直に浴びてしまう。思わず仰け反る体・・・だめ・・・最後まで・・・気を抜いちゃだ めよ!そう自分に言い聞かせ、次の鉄棒に移る。次は、右の鉄棒に移った。握った瞬間、 電流が体に流れる!「あああああっ・・・・」「この鉄棒は、電流が流れています。さ あ、電流に負けないようにしっかりつかまって!」電流の刺激が、私の恥部を直接刺激し てくる。意識が朦朧としてくる。気がつけば、涎を流し始めている私がいた。 「あと30秒!」こんなところで負けない!私は、ビキニのブラジャーと、白いオーバー ニー、そして白い手袋だけの服装で、水上にそびえる鉄棒地獄で戦っていた。 空中戦の 中、私の体は少しずつ体力が奪われていった。 最後の鉄棒!しかし、この鉄棒は恐ろし い事に、かなり太く、棍棒のようになっており、表面からは細かい突起が見えていた。 「さあ、さおりちゃん、最後の鉄棒に飛び移った!この鉄棒を最後まで耐えれば、見事 クリアです!」 私は、体をこの鉄棒に預けた瞬間、一気に体から力が抜ける気がした。私 の胸の成熟しかけた突起を刺激する。恥部からはそれと同時に、大量の愛液が噴出してく る。 ズルズルと体は転落の方向へと引き込まれていく。鉄棒の突起と胸の摩擦で、水着 がはずれてしまい、ついに全裸になってしまう。突起が私の体を刺激し、私の体温が上が っていくのが自分でも分かった。もはや上に上る力は残っておらず、鉄棒の下のほうで 必死にしがみついていた。「さあ、残り15秒、耐えられるかな?」急に鉄棒に異変が起 こった。なんと、鉄棒の突起が振動し、私の敏感な箇所を刺激しだした。 「あああああああぁぁぁ!」もう・・・ダメ・・・耐えられない・・・・気持ちいいよぉ ・・・い・・く・・いっちゃう・・・ 体は急にズルズルと転落へと進み始め、そして運命 の時が訪れた・・・ もう・・・ダメ・・・・・・ いやあああぁぁぁあ ぁぁぁぁぁ!!!! ザバアアァァァァァァンンン!!!! 「あーーー!残念!さおりちゃん、あと8秒のところでついに力尽き、プールへと転落し てしまいました!これで女の子は全滅です!残念ながら100万円は水の泡です!」 わたしは、水中で司会者の声が聞こえた。あと8秒のところで、これまでの努力が水の泡 になった。がんばったのに・・・あたし・・・悔しい・・・。空中戦の末、力及ばず敗れ去り、 プールへと姿を消した私は水中で腕を縛られ、水上へと吊り上げられる。 ステージに 上げられる私。白いオーバーニーと手袋だけの格好で、水に濡れた女の子を前に、司 会者が言った。「あー。残念でした。あとちょっとだったのにね。」私はプール上に目 を移すと、ゴールまであと3mにある鉄棒がむなしく揺れているのが見えた。本当にあと 少しだった。水で濡れた髪から、ポタポタと静かに水滴が落ち、涙と混じってこぼれて いった。 「それでは、さおりちゃんには最後に水中でイッてもらいましょう!」ちょっと、何?私 は司会者に向かっていった。「それでは、惜しくも失格になってしまったさおりちゃん、 ざんねんでした!」そういうと、司会者は私の胸を両手で揉むように強く突き飛ばした。 突き飛ばされる私・・・ いやあああぁぁぁぁ!!ドボーーーーーーン!再びまっさか さまに頭からプールへと転落した。水中では、男が群がっており、私の胸、恥部を 激しく犯していった。 意識が遠ざかっていく中、生まれてはじめての絶頂を迎えて いく私・・・ GAMEOVER 「残念ながら、今回女子高生の女の子達は、全員プールに落ちてしまい、全滅してしまい ました。ここからはショータイムです。参加者の女の子達、プールへどうぞ!」 その瞬 間、吊り上げられ晒されていた女の子のロープがすべて切られ、プールへと全員が落ちて しまった。 プールの中で、観客の男達に犯され、絶頂を迎えていく女の子達・・・夕日 が沈んでいく中、女の子の悲鳴と、水しぶきが煌いていた。 数時間後、月が綺麗な夜空の下、全裸に晒されてしまった女の子達は絶頂を覚え、水面 に静かに浮かんでいた。 そして、今年の女子高生水上アスレチックは全滅という形で幕を 閉じた。 そして、私がプールに落ちたとともに、私の夏も終わった。 (終)


<終>