夏休み特別企画 「女子高生限定 ”ビキニdeアスレチック”」 第1話
私たちは、高校生最後の夏休みで、新しくオープンした東京ビッグオーシャンに遊びに来ました。
ここでは、オープン記念として、毎日いろんなイベントを開催していたのですが、今日は女子高生
限定のゲームが開催されることになっていました。
「女子高生限定”ビキニdeアスレチック”」というイベントだったのですが、開催時間が夜9:00
ということでした。門限までギリギリだったのですが、賞金50万円という私たちにとって大きな
おこづかいを目の前に、全員が参加することにしました。
私たちは3人グループで参加することになりましたが、参加者は不思議なことに私たちだけでした。
不思議に思いながら参加承諾書にサインをし、別室へ連れて行かれました。
後で気づいたことなのですが、もともと主催者が私たちだけを参加させることを目的に、うまく
夜遅くに私たちだけを残すように仕組んでいたのです。
私たちは、ビキニを手渡されました。自分たちの着ていた水着ではなく、主催者が用意したビキニに
着替えるようです。ビキニは全員ピンク色で、リボンのついたかわいらしいものでしたが、下着にも
近い小さなビキニでした。3人が着替え終わると、お互いに見せ合って、
「なんか、エッチだよね。」
「私、胸がギリギリだよ〜」
「あの〜、サイズはこれだけなんですか?」
友達の一人、エリが係の人に聞くと、これだけという答えでした。
そして、危険防止のため、手袋と膝上まであるハイソックスとサポーターをわたされました。
ピンクのビキニに、白いハイソックスとサポーター姿になった私たちは、プールの会場へ案内されました。
すると、そこには昼間のプールとは全くちがった光景が広がっていました。
プールの上にアスレチックが設置されていました。綱渡り、丸太、鉄棒が見えました。
そして、周りにはビデオカメラが何箇所にも設置されていました。
『今回は参加いただき、ありがとうございます。今回のイベントは、実はあるビデオメーカーからの依頼
も兼ねております。もちろん、成功すれば全員に賞金をプレゼントさせていただきますが、撮影させていた
だくことが条件となっています。まだキャンセルできますが、どうしますか?』
私たちは、賞金を目の前にして、撮影されるという新しい事実を突きつけられました。
「どうする?はずかしいよ〜」
「うーん、でも、水着をきてるし、大丈夫でしょ。失敗しても仕方ないじゃん」
「・・・わかりました、やります!」
私たちは、賞金のかかったこのイベントに参加することにしました。
ルールは、3人がそれぞれ3つの関門を一つだけ選び、クリアすれば50万円ゲットできるというもの
でした。つまり、一つでもクリアできればOKという条件でした。
・腕力アスレチック
・バランスアスレチック
・ジャンプアスレチック
の3つのコースから選ぶことになっており、みんなそれぞれのコースを選びました。
しかし、このイベントが恐ろしいものになるとは、3人とも思ってもいなかったのです。
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