第21話
女性は、ニヤリと笑って言いました。
「ね、きみたち、おっぱい好き?」
それに二人の子供は、ハッとしたかのように、コクコクとうなずきました。
子供たちは、お世辞にもかわいいとは言えません。
「そ♪ じゃあねぇ。このお姉さんが…」
まさか。
この子たちに…。
そう思っていると、女性二人は、私の両肩に手を掛けて、温泉から持ち上げま
した。
「きゃあっ!」
反応するまもなく、私の上半身は外に出ます。
「ほーら、おっぱい丸出しだよーん♪」
「どうどう? おっぱい?」
子供たちは、目を丸くして、私の胸を見ています。
「やだ…。やだよぉ…」
「どう? このおっぱい、綺麗じゃない?」
「お母さんと比べて、どう?」
すると子供は、目をそらさないまま、言いました。
「おかーさんより、ずっとずっと大きい…」
「…うん…。ママ、もっと小さいから…」
「そうよねぇ。普通、こんなに大きくないよね」
「ほら、こうすると、揺れるんだよ?」
そういいながら、私の後ろの女性は、私の上半身を上下させました。
「あっ。やっ…!」
私のバストは、大きく上下に揺れます。
「こういうのは、どう?」
次に左右に揺すられます。
「ほらほら? ぷるんぷるんしてるよー?」
「大人の女の人のおっぱいって、すごいでしょう?」
子供たちは、かわらず目を丸くしたまま、見つめています。
「そしてね?」
女性は、左右から私の乳首をつまみました。
「これが乳首」
「ピンクで綺麗でしょ?」
「おかあさんと比べて、どう?」
すると子供は言います。
「おかーさんより、きれい…」
「そう♪ 触ってみる?」
「やっ…! いや、それだけはいや!」
私の言葉に耳を貸さず、女性は子供に言います。
「ほら、いいんだよ?」
そして子供の手を取り、人差し指をつかむと、私の胸に押しつけました。
「ほーら。つんつん♪」
「君もやってみようか! つーん、つーん♪」
私は左右から手を後ろ手につかまれているので、それを止めることはできませ
ん。
私はただ顔を背けて、それに耐えていました。
すると今度は、女性は言ったのです。
「ほーら、じゃ、手を広げて?」
そしてふたりの手のひらを上向きに広げると、私の体を持ち上げました。
「やだ…! やめてやめて、やめて!」
「ほらっ!」
「きゃっ!」
私の左右の胸が、それぞれの手の上に乗せられます。
「ほーら、手乗りおっぱいだよー♪」
「重い? 軽い?」
ふたりは、夢中でその感触を味わっていました。
「お、重い…」
「やわらかい…」
「お姉さん、おっぱいだけは大きいからね」
「いくらでも触っていいのよ〜?」
子供たちの目が、よりギラギラと変わっているように感じました。
その瞬間です。
突然に子供の一人が、ギュッと力を込めて、私の胸をつかんできました。
「いたいっ!」
そのまま、左右の胸を揉み始めます。
「やだやだ、やだーー!」
私はあわてて言います。
「あらあら。子供って加減を知らないからねぇ…」
「この年齢だと、お母さんがおっぱいを触っちゃダメ、ってしつける時期じゃ
ない?」
「そっか。だったら仕方ないよね」
ふたりは、好き勝手にそんなことを言っています。
「どうせだったら、顔中で味わおうよ♪」
「あー! 優しいー!」
そう言うと、ふたりは子供たちの顔を、私の胸に顔を押しつけてきました。
私の胸が、そのたびごとに形を変えます。
「やだ、やだ、やだよぉ…!」
私は嫌悪感で体を震わせました。
子供たちは、うっとりとした顔で、私の胸をまさぐっています。
「いやです…。もう、いやです…!」
私は涙を出しながら言いました。
しかし、女性は手をゆるめることはありませんでした。
「まぁ、ついでだから、こっちも触っておこうか」
「え? それって、はやくない?」
「まぁまぁ。何事も経験だから」
え。
そう思っているまもなく、女性二人は、彼らの手を、湯船の中に差し込みまし
た。
「動いたら、素っ裸で道路に捨てるよ?」
その言葉には、逆らえないすごみがありました。
「ほーら」
私の股間に、小さな感触がありました。
まさか。
それは、彼らの手でした。
「や、やああああああ!」
しかし二人の目に、私は言葉を飲み込みます。
子供たちは表情が固まったまま、私のあそこに、手を当てています。
「ほーら。どう?」
「お友達の女の子のあそこと、違うでしょ?」
彼らは先ほどと違って、まったく反応しません。
「…まぁ、固まるか…」
「だって、『毛』としか認識できないんじゃない?」
「まぁ、そりゃそうよね…」
「ほら、ごーし、ごーし」
そしてふたりの手を、私の股間にこすりつけました。
「やっ…。あっ…」
私は反応します。
しかし、子供たちは、まったく反応しません。
そのまま呆然としたままでした。
「なーんか、つまんなーい」
「別のところ、いこうよ」
私は、屈辱で何も言えませんでした。
そして女性二人は、先に湯船から上がりました。
私も、すぐに出ようとします。
「最後に、お仕置きしてもらえば?」
「え?」
すると女性は、湯船の外から、私のお尻を左右から持ち上げました。
「や…」
私が反応するまもなく、私の下半身は上に上がります。
私の手は湯船のフチにかけ、そして四つんばいのように、湯船の中の子供たち
にお尻を見せつけるポーズにさせられました。
「やだ、やめてくださ…」
「静かにしなよ?」
子供たちは、言葉を失います。
私のお尻は、二人の子供に向けて、突き出されました。
「さ、お姉さんにお仕置きしてあげて」
「悪いことばかりされて、大変だったでしょう?」
そして子供の手を取り、私のお尻をぱしっと叩きました。
「いたっ!」
「10回叩かれるまで、出ちゃダメよ?」
子供は言葉を失っていましたが、すぐに状況を飲み込んだらしく、私のお尻を
叩き始めました。
「ぎっ!」
「あら…。子供だから、手加減しらないわね。やっぱり」
「そうそう、そうよ♪ お母さんにやられた分、このお姉さんにしていいから
ね」
「やめて…。やめて…」
しかし子供は、さらに強く叩きました。
「ぎゃんっ!」
私はあまりの痛みに、腰を上に跳ね上げてしまいました。
その瞬間、子供の目がまた大きく広がりました。
「あら? またなんか見えちゃったんじゃないの?」
「ほんっと放送禁止よね、この子」
「さ、続き全部叩かないと」
その後は、子供は呆然としたかのように、ただ機械的に、私のお尻を叩きまし
た。
私はただ、その痛みに耐え、腰を跳ね上げるわけにも行かず、ひたすらその姿
勢を保っていました。
「8…9…」
「はい、10回ね」
「じゃ、そろそろ上がっていいよ」
私はその言葉に胸をなで下ろしました。
でも、それは間違いでした。
女性は、信じられない指示を出したのです。
<つづく>
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